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え〜暑いですねえ〜毎日書いてる気がしますが、もう早くもうんざりです。
湿気が多いのが参りますねえ。
で、今日は「夏泥」です。こないだ南なんさんで見ました。
いい味出してたなぁ〜。段々笑いが多くなる噺ですねえ。
「置泥」と言うらしいです。そういや聴いた事あった様な・・・
元々は『打飼盗人』という上方落語の演目で、大正末期に初代柳家小はん師が東京に移植したそうです。
粗筋は・・ ・夜中に、まぬけなこそ泥が長屋のきたない家に忍び込む。中で寝ていた男に金を出せと脅すが男は一向に動じない。
あいくちで脅すと、「さあ殺せ」という。男は大工で道具箱を質に入れてしまって仕事に出られず、生きていてもしょうがないから殺してくれという。
こそ泥は質料2円を男に渡し、道具箱を受け出し仕事に行けという。大した泥棒じゃないと見破った男は利息が3円ついているといいまた金をせびる。そして、着物の質料3円、食い物代も1円せしめる。
あげくの果てに家賃が5つ分溜まっていて払えないから殺してくれという始末だ。
仕方なく泥棒は残りの持ち金の11円まで男に巻き上げられてしまう。
すっからかんになった泥棒が帰ろうとすると男が呼び止める。
泥棒 「ふざけんな、この野郎。まだなんか用か」
男 「すまねえ、季節の変り目にまた来てくんねえ」
ここを「晦日に来てくんねえ」と下げる場合もあります。

そここそこ金を持ってると言うのはちゃんと仕事もできる泥棒なんですね。
この場合は男のほうが一枚上手なのか、泥棒がお人好しなのかですね。

。柳家小さん(五代目)は、煙草入れを忘れていった泥棒を男が追いかけて行って返そうとするところでサゲています。こちらの男のほうが少しは良心的?かもしれません。
とにかく楽しい噺ですね。




動画はもちろん小さん師匠です。

やはり煙草入れのくだりで下げていますね。
おまけで、若手でこの噺ではピカイチと言われていますのが、橘家文左衛門さんです