はじめのブログ

落語好きの中年オヤジが書いてる落語日記

鈴々舎馬桜

若旦那は紙屑の山で芝居の夢を見るか?

kamikuzuya今日は「紙屑屋」です。

若旦那ものですが、「湯屋番」と同じような構図ですね。
こちらは、芸達者な噺家さんがやると面白いです。
実は以前もやったのですが、その時は林家たい平さんの音源を紹介しまいしたが今日はさて誰か?

上方落語では『天下一浮かれの屑より』という演目で、もちろん音曲が豊富に入っています。
東京で音曲が噺に入るのは限られているので、余り掛からないのもその辺に原因が有るのかも知れません。

江戸時代はリサイクル社会ですので、あらゆる物が再利用されていました。
紙等はその最たるもので、屑屋さん----古紙問屋-----漉き返し業者、と流れて行きました。
この噺はその真中の業者での出来事です。

道楽のし過ぎで勘当され、出入り先の棟梁のところへ居候している若旦那。しかし、まったく働かずに遊んでばかりいるため、居候先の評判はすこぶる悪い。とうとうかみさんと口論になり、困った棟梁は若旦那にどこかへ奉公に行くことを薦めた。
「奉公に精を出せば、それが大旦那様の耳に届いて勘当が許されますから」
さて、若旦那が行かされた先は町内の紙屑屋(現在で言うところの古紙回収業)。早速いろいろとアドバイスを受け、主が出かけている間に紙の仕分けをやらされる事になった。
「エート・・・。白紙は、白紙。反古は、反古。陳皮は陳皮。エー・・・」
早速仕事をやり始めるが、道楽していた頃の癖が抜けずに大声で歌いだしてしまいなかなか捗らない。
挙句の果てには、誰かが書いたラブレターを見つけて夢中になって読み出してしまった。
一度は正気に戻って仕事を続けるが、今度は都々逸の底本を見つけて唸り出してしまう。
また正気に戻って仕事を続けるが、今度は義太夫の底本を見つけ、役者になった気分で芝居の真似事を始めてしまった。そこへ主が帰ってきて
「何をやっているんですか? まったく、貴方は人間の屑ですねぇ・・・」
そう云われて若旦那は
「屑? 今選り分けているところです」

この紙屑の山から色々な本を見つけては、一人で白日夢を見ている若旦那です。
上方のタイトルの「天下一」とは、クズの山から出てきたサイコロで遊んでいるうちにこの目が出て、「総取りや!」とせっかくより分けたクズをかき寄せる落ちが使われていたことに由来しているそうです。

噺の中で、「からす」と言うのは真っ黒になった紙ですね。これは思に手習いの処で仕様された半紙等で、当時は真っ黒になるまで練習して使っていました。
「チンピ」とは陳皮の事でミカンの皮です。
「せんこうがみ」とは「線香紙」と書き、煙草の空き箱のことで「浅黄紙」とも書きます。
ここの処だけは明治期に変えられたそうです。煙草の空き箱は明治以降だからです。

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ケチにも程があるようで・・・恐ろしい事が・・・

e9a0ade5b1b1今日は季節的に少し早いかなと思いますが、「あたま山」です。

「あたま山」というのは江戸落語での名称で、上方落語では、「さくらんぼ」の題名で演じられています。
枝雀師が演じていましたね。
東京では八代目正蔵師の得意な噺でしたし、志ん生師も「庚申待」のマクラで演じています。

 けちんぼの吝兵衛さんは、花見に行くとみんなが旨いものを食っているので、自分も食いたくなり金がかるからと、時期をずらして葉桜になってから花見に出掛けた。
桜の枝になっているさくらんぼをひとつ食べたら美味いし、只なので続けて沢山食べた。
 
翌年になると、頭から桜の樹が生えて来てやがて満開になった。
今年は吝兵衛さんの頭山で花見をしようと人が集まって来て、歌ったり踊ったり、花火を上げる奴までいて、
うるさくてしょうがない。
堪り兼ねた吝兵衛さんは桜の樹を引っこ抜いてしまった。

 その跡には池ができて、鮒や鯉などの魚が泳ぎはじめた。
鯰の大物が釣れたとか噂が広まり、大勢の人が頭山の池に釣りに来た。
頭の上はいつもうるさいし、時々釣り針が鼻に引っ掛かって痛い。
 自分ほど不幸な奴はいないと世を儚んで、吝兵衛さんは、自分の頭の池に身を投げて死んでしまったとさ。

これは志ん生師や正蔵師のあらすじですが、大体同じで、細部を膨らませているかどうかですね。
荒唐無稽と言えばそうですが、SFぽい噺ですね。
アニメにもなり、映画祭等で賞を受賞していますね。
白鳥師匠が以前、「この噺は、腕がないと喋れない。だから、今はやる人がいない。」と言っていましたね。
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紙屑をより分けて白日夢を見る若旦那

image1今日は若旦那噺の「紙屑屋」です。
「湯屋番」程高座には掛かりませんが聴いていてこちらの方が演者によっては面白いです。
何故なのか、と言うと、この「紙屑屋」は若旦那の妄想に色々な芸が絡んでくるので、芸達者な演者でないと出来ないネタだからです。
上方落語では『天下一浮かれの屑より』という演目で、もちろん音曲が豊富に入っています。
東京で音曲が噺に入るのは限られているので、余り掛からないのもその辺に原因が有るのかも知れません。

道楽のし過ぎで勘当され、出入り先の棟梁のところへ居候している若旦那。しかし、まったく働かずに遊んでばかりいるため、居候先の評判はすこぶる悪い。とうとうかみさんと口論になり、困った棟梁は若旦那にどこかへ奉公に行くことを薦めた。
「奉公に精を出せば、それが大旦那様の耳に届いて勘当が許されますから」
さて、若旦那が行かされた先は町内の紙屑屋(現在で言うところの古紙回収業)。早速いろいろとアドバイスを受け、主が出かけている間に紙の仕分けをやらされる事になった。
「エート・・・。白紙は、白紙。反古は、反古。陳皮は陳皮。エー・・・」
早速仕事をやり始めるが、道楽していた頃の癖が抜けずに大声で歌いだしてしまいなかなか捗らない。
挙句の果てには、誰かが書いたラブレターを見つけて夢中になって読み出してしまった。
一度は正気に戻って仕事を続けるが、今度は都々逸の底本を見つけて唸り出してしまう。
また正気に戻って仕事を続けるが、今度は義太夫の底本を見つけ、役者になった気分で芝居の真似事を始めてしまった。そこへ主が帰ってきて
「何をやっているんですか? まったく、貴方は人間の屑ですねぇ・・・」
そう云われて若旦那は
「屑? 今選り分けているところです」

この色んな芸ほ披露する処で、各演者の得意な演目が入る事があります。
上方のタイトルの「天下一」とは、サイコロ賭博の目の一つで、これが出ると場にあるお金はすべて胴元のものになる決まりの事です。つまりすべてパア〜と言う事?
と思って調べたら、違っていました。
>もともとは、クズの山から出てきたサイコロで遊んでいるうちにこの目が出て、「総取りや!」とせっかくより分けたクズをかき寄せる落ちが使われていたことに由来している。WiKiより

また、上方だと最後は娘道成寺になるそうです。鞠突きの三味線が隣の稽古屋から聞こえ出し、居候が踊り出すと、長屋中も一緒に踊り出す騒ぎとなる、大変な体力が要求される話で、大ネタ扱いです。

私が子供の頃には「屑屋」さんが各家を回って、紙くずや瓶、金物等を買い集めていました。
いまでも名前は変わっても同じ商売はあります。
家の近くには、ダンボール専門の回収業者さんがあり、本来業務様は有料のシールを貼らないと回収してくれませんが、ここに持ち込むと無料で引き取ってくれます。
以前、ダンポールが高額だった頃は買い上げてくれました。

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馬桜師の「芝浜」

昨日書いた、うpが今年最後と言うのは取消しますw
信念の無い性格なもんでw
昨日の爛漫ラジオ寄席は十代目馬生師の特集でした。
ゲストには雲助師が来て下さいました。
話も面白く興味深く聴かせてもらいました。
その後、演目を選ぶ段になり、じゃんけんで決めると言う事になりました。
浦口アナが「芝浜」、雲助師が「二番煎じ」でした。
結果は雲助師が勝って「二番煎じ」でした。
正直「芝浜」聴きたかったなあ~

と、思っていたら今日の「真打競演」は馬桜師の「芝浜」でした。
聴き逃した方の為に何時もの処にうpしました。
NHKはRajikoに参加してないのでPCでは予約録音出来ませんからね
ネタバレになるので書きませんが、時間を節約してますw

https://www.webfile.jp/dl.php?i=831286&s=99b516a88a374cd5d462

ラジオ寄席はTBSだけ大晦日に放送がありますねえ。
できたらここで報告します。
録音できたらうpもねw
Wikiによると、年末の特集はその年亡くなった噺家さんが特集されるそうです。すると、志ん五師かな?立川談大さんは音源が無いと言う話だしねえ、大穴でコロンビア・ライトさんかな?
但し、ボケているので、忘れる可能性もかなり有りますw
ホント最近酷くてw
三つ買い物があるのに、二個買ったら最後は忘れる有様ですので、
あまり、期待できませんw
なるべく忘れない様にしますが・・・

特集が大したことない場合も報告だけはしますw

話は違いますが、東武の「業平橋駅」が「東京スカイツリー駅」に変わるそうです。
ふざけんなよ東武!歴史ある名前を・・・・よりによって
なんでスカイツリーなんだ!
東京タワーの近くの地下鉄駅が「東京タワー駅」にはなって無いでしょう!信じられないセンスだ!
東武は駅名を結構変えるんだけど、その変えるセンスが悪いんですよね。
「玉ノ井」も過去の暗い印象があるからと「東向島」に変えたし、
コレもせめて変えるなら「向島」でしょ!
ほとんど変わらないんだから。
「業平橋」って本家は神戸だそうですね・・・・・ああ信じられない

鈴々舎馬桜師の「あたま山」

今日は予告通り鈴々舎馬桜師の「あたま山」です。
楽しい一席ですね。
桜にまつわる噺を取り込みながら展開していきます。
後半は釣りの噺で「野ざらし」等も入っていますね。

「あたま山」と言えば、彦六師の録音が残っていますが、
そのエッセンスを残して、見事に作り替えていますね。
中々凝った作りになっています。
こんな処にも家元の影響があるのかな?

昨夜生放送が終わって、お席亭が退場しても時間が終わらずに
ロスタイムがありまして、その時間が10分近くもあり、
一同(残っていた人)も驚いていました。
こんな事もあるんですね。
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