はじめのブログ

落語好きの中年オヤジが書いてる落語日記

緑林門松竹

正蔵師匠の「緑林門松竹」その6 新助市の最後

yosiwaraいよいよ、今日で最後となります。
今日のくだりは、少し筋が違っていまして、新助市の話から「やんま久次」の下りになり、また元の話に戻ってきます。
そしてタイトル通り新助市は殺されてしまうのですが、そこも聴き処です。

それから、最後の筋が本来とは違っていますが、これは正蔵師が一応の結末を付けた形となっています。
圓生版ではこの後、天城豪右衛門とのやりとりがあり、更に続きます。
まあ、その彼らも毒殺されてしまうのですが・・・とにかくこの後も沢山死にます。

この3席(6回)を一応、人情噺「下谷五人男」と名付けています。
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正蔵師匠の「緑林門松竹」その5 またかのお関

hirokuuji_zu京は「またかのお関」です。
この回から後半の主人公となる、またかのお関が暗躍し始めます。
この、お関は元は品川の女郎だったのですが、あまりの手癖の悪さから、雇い主から証文を返されたという経歴の元主で、今在は上野車坂で占いを表向きはしていますが、裏では亭主でスリの元締めの小僧平吉と悪さのし放題という訳です。
ここに、新助市が按摩を装って登場します・・・・
この按摩が元の亭主の新助市だと知ってからの、お関の態度も聴きものです。
この後、圓生版と筋が違ってきます。
いわゆる「やんま久次」になってきますが、この部分は圓朝全集には入っていません。
というのも、その昔「おおべらぼう」という噺を取り入れたのだそうです。

今日の処は丁度、正体が判った処ですが、この先も面白い展開となってゆきます。

一応、今日の記事が1000記事目になりました。
今まで御訪問下さり有難うございますm(_ _)m続きを読む

正蔵師匠の「緑林門松竹」その4 新助市原ノ郷の捕物

edo_wonderland065今日は第4回で、物語の展開が新しく変わる処です。

悪はいつまでも栄えない通りに、一応捕り方に囲まれますが、そこを乗り越えて逃げ延びてしまうという展開になります。

この下りが「正本芝居噺」として正蔵師は演じていたそうです。
御用の声が掛かった処で天井が崩れ舞台が変わり、この崩れ落ちた屋根を切り破り新助市が衣装も変わり登場して、御用提灯を見下して、見栄を切ります。
そして、「東西、新助市原ノ郷の捕物 、今晩はこれまで」と口上を言って終わりとなったそうです。

決して広くない寄席の高座に、歌舞伎と見間違う大道具を用いて、歌舞伎の舞台を再現した芝居噺は当時の観客の芝居趣味を満足させたそうです。

この後舞台は、江戸下谷の車坂へと変わってゆき、いよいよお関の登場となります。

まずは、そんな事を思いながら聴いて下さい。続きを読む

正蔵師匠の「緑林門松竹」その3 原ノ郷の茶店

20071110_197356今日で3回目で丁度中間です。
今回と次回は場所を中山道 原の郷に変えて物語は進行します。今の埼玉県深谷市原郷ですね。

ここでも新助市は悪事を重ねます。ホントによくやるわ!と呆れます。

中山道は作者の圓朝師にとって馴染み深い街道でして、この頃は芸人の多くは夏の避暑を兼ねて、
伊香保や上州の温泉に長逗留するのが習わしだったそうです。
ですので、見慣れた風景の中で物語は作られたのだと思います。

「安中草三郎」や「塩原多助一代記」等上州を舞台にした作品も生み出しています。
最も、後に圓朝師は後の日本有数の画家になった鏑木清方を連れて取材旅行をしています。
その事を後に清方は書き残しています。
どうして、圓朝師と清方が親しかった、というと、「やまと新聞」の主催者が清方の父親だったからです。

今回は未だ出てきませんが、明日の後半は捕物になります。
正蔵師はこの下りを芝居噺として演じた事もあったそうです。
幕末期の大衆は刺激を求めており、この様なピカレスク物は大変に受けたそうです。
今では、価値観の違い等でストレートにはウケないでしょうね。

さて前置きはこのぐらいにして聴いてもらいましょうね(^^)続きを読む

正蔵師匠の「緑林門松竹」その2 三味線堀の殺し

93063今日は昨日のつづきです。
続きなので出囃子はありません。

前半の主人公も新助市がいよいよ本性を表してきます。
この後、次から次へ悪党が出てきます。
筋を書くと楽しみが減るので書きませんが、この様な噺は人情噺に入るのでしょうが、
その中でも世話噺と分類する方もいます。
確かに「文七」や「芝浜」とは趣が違いますね。

昔の寄席は15日興行で、真打は連続の人情噺をかけてお客を呼びました。
15日の間、お客を連続で呼べるだけの力量を持った噺家でないと真打とは言えなかったのですね。
その点は現在とは様子が違いますね。

写真は噺の中に出てくる「一つ目の橋」ですね。
このあたりに妾宅があったという事ですね続きを読む
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