はじめのブログ

落語好きの中年オヤジが書いてる落語日記

タグ:笠碁

66e735b5『笠碁』
 今日は秋の長雨の時の噺です。ここのところ雨が降るとかなりの雨量ですね。皆さんの所は如何だったでしょうか? 水害に見舞われた方にお見舞い申し上げます。

【原話】
上方落語の初代露の五郎兵衛師作の笑話本で元禄4年刊「露がはなし」中の「この碁は手みせ金」です。
明治に入ると、三代目柳家小さん師が、碁好きの緻密な心理描写と、巧妙な話芸で、十八番としました。

【ストーリー】
秋の長雨が連日降っています。こうなるとお店も暇になり、大店の旦那が二人は退屈でなりません。(小さん師は旦那と出入りの職人、店は番頭に任せておりますので充分に暇ですね)
そこで、連日好きな囲碁を打つ事になります。二人とも碁が好きなのですが腕前の方はへぼ。碁会所などに行っても、へぼすぎて勝負になりません。
このような場合は双方がほどほどに力量が合わないと面白いものではないのですね。勝ったり負けたりを繰り返しています。
ある時、よせば良いのに待った無しで始めたからおかしくなりまして、終いには喧嘩にまでなってしまい、最後は「二度と来るな!」「来てやるものか!」と言い合いになってしまいます。
 それから数日、やはり雨がしとしとと降っています。もう旦那は暇を持て余すなんてものではありません。やたらイライラして八つ当たりを繰り返しています。
良く言われるのが「碁敵は憎さも憎しなつかしし」と言う言葉。一方、相手の方も囲碁がしたくて堪りません。そこで女房の止めるのも聞かずに編み笠を被って、相手の店の前をウロウロします。それを見た店の旦那は嬉しくて仕方ありません。女房に鉄瓶の湯を沸かさせ、
碁盤も用意させて、外ばかり見ながらソワソワ。
遂に相手が入って来て憎まれ口を利きますが、そんな事はどうでも良く早速碁石を並べて囲碁を始めます。でも碁盤に雨漏りがします。おかしいと相手を見たらまだ笠をかぶったままだったと言う……

【演者】
これも色々な演者が演じています。五代目柳家小さん師や十代目金原亭馬生師が得意にしてました。個人的にもお勧めです。

【注目点】
後半の、店の旦那が店の前を通る相手を見る目線の動きが重要ですね。ここが眼目です。ここはセリフも少なく仕草で笑いを取れるシーンですので、ここを上手く演じられない噺家さんは駄目ですね。

『能書』
小さん師で良いのは、最後の二人仲直りして囲碁を差し始める迄、ほとんど旦那は視線を上げませんね。その表情がとても良いです。
五代目志ん生師は、改作して碁を将棋に代え、「雨の将棋」と題して、より笑いの多いものに仕立てました。

『ネタ』
個人的には、十代目馬生師のNHK主催の「東京落語会」で演じた高座が好きです。ネットに上がっていますので是非ご覧になってください。また五代目小さん師の動画もあります。これも絶品です。二人共体の隅々まで神経を通わせ無駄の無い高座になっています。名人芸と呼んでも良いと思います。どうか、二人の師匠の目線の使い方をご覧になってみてください。

 ではまた〜

yamano_4108091658今日は「笠碁」です。

あっと云う間に寒くなってきました。朝や夜は半袖では居られませんね。
雨の降る日も多くなってきました。

原話は古く、初代露の五郎兵衛師作の笑話本で元禄4年刊「露がはなし」中の「この碁は手みせ金」です。
明治に入ると、三代目小さん師が、碁好きの緻密な心理描写と、巧妙な話芸で、十八番としました。
円朝師も、はるか後輩の小さんの芸に舌を巻き、その上手さに、もう「笠碁」は演じないと宣言したといいます。
最近では5代目小さん師や馬生(10代目)師が得意にしてました。
五代目志ん生師は、改作して碁を将棋に代え、「雨の将棋」と題して、より笑いの多いものに仕立てました。

大店の旦那が二人(小さん師は旦那と出入りの職人)、店は番頭に任せておりますので充分に暇ですね。
むしろ暇を持て余しているという贅沢な身分です。
二人とも碁が好きですが腕前の方はへぼ。碁会所などに行ってもへぼすぎて勝負になりません。
こうゆうモノは双方がほどほどに力量が合わないと面白いものではないです。
勝ったり負けたりがいいんですね。
よせば良いのに待った無しで始めたからおかしくなりまして、終いには喧嘩にまでなってしまうと言う・・・・

まあ勝負事となると男は子供になってしまうと言う事ですね。
この噺の眼目は、雨の中を店の前をいったり来たりしている相方を、店の奥で追っている旦那の目線と表情ですかね。
後は、小さん師で良いのは、最後の二人仲直りして囲碁を差し始める迄、
ほとんど旦那、は視線を上げませんね。その表情がとても良いです。
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雨が三日も降ると・・・・・段々憂鬱になってきて、退屈で退屈でならねえ〜「ふあ〜」と欠伸がでます。
と言う訳で、今日は「笠碁」ですね。
秋の噺だと権太楼師は言っていますが、いいですよね。(^^)
五代目小さん師が絶品と言われていますが、馬生師もいいですよ〜

噺自体に不思議なところはありませんね、
大店の旦那が二人(小さん師は旦那と出入りの職人)、店は番頭に任せておりますので充分に暇ですね。
むしろ暇を持て余しているという贅沢な身分です。
二人とも碁が好きですが腕前の方はへぼ。碁会所などに行ってもへぼすぎて勝負になりません。
こうゆうモノは双方がほどほどに力量が合わないと面白いものではないです。
勝ったり負けたりがいいんですね。
よせば良いのに待った無しで始めたからおかしくなりまして、終いには喧嘩にまでなってしまうと言う・・・・
さてどうなりますか・・・なんですが、これからが面白いんですね。

これは本で読んだ事ですが、志ん生師匠も将棋が大好きで弟子を相手にやっていたそうですが、負けるのが大嫌いな上に腕前はへぼの部類にります。弟子にいい手を打たれて負けそうになってくると、待ったをするわけです。その一手を待ったする程度ならまだよいのですが、師匠の場合は自分が有利な状態になるまで何手でも戻すそうなのです。
これには弟子もしょうがないわけでして、師匠を勝たせてやるとご機嫌だったとのことです。

まあ勝負事となると男は子供になってしまうと言う事ですね。
この噺の眼目は、雨の中を店の前をいったり来たりしている相方を、店の奥で追っている旦那の目線と表情ですかね。
後は、小さん師で良いのは、最後の二人仲直りして囲碁を差し始める迄、
ほとんど旦那、は視線を上げませんね。その表情がとても良いです。続きを読む

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