今日は上方落語の「煮売屋」です。東京の「二人旅」ですね。
喜六と 清八の二人連れが「お伊勢参り」に行くと言う東の旅シリーズの一つですね。
旅の道中で腹が減り、煮売屋を見つけて寄るのですが、この煮売屋の婆さんが一筋縄では行かない人物で、二人を煙に撒くと言う筋ですね。
東京では「二人旅」と云う演題になっています。
東京の旅の噺は基本的に「三人旅」ですので、どうして此の噺だけが二人の道連れなのか不思議です。
元々は、四代目柳家小さん師が東京に移したもので、東京で演じられるようになったのは、早くても大正後期以後の事です。東京版では二人の間で都々逸などの言葉遊びを行います。
上方でも此の噺は「七度狐」の一部で、時間の都合でこの辺だけしか演じられない時にこの題が付くようです。
都々逸等の演出は四代目小さん師の演出ですが、三代目三遊亭円馬師が上方の「七度狐」をそのまま
江戸っ子二人組として演じた速記があり、その中で二人が珍俳句をやりとりするくだりがあるので、
その辺りもヒントになっているのかもしれません。
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喜六と 清八の二人連れが「お伊勢参り」に行くと言う東の旅シリーズの一つですね。
旅の道中で腹が減り、煮売屋を見つけて寄るのですが、この煮売屋の婆さんが一筋縄では行かない人物で、二人を煙に撒くと言う筋ですね。
東京では「二人旅」と云う演題になっています。
東京の旅の噺は基本的に「三人旅」ですので、どうして此の噺だけが二人の道連れなのか不思議です。
元々は、四代目柳家小さん師が東京に移したもので、東京で演じられるようになったのは、早くても大正後期以後の事です。東京版では二人の間で都々逸などの言葉遊びを行います。
上方でも此の噺は「七度狐」の一部で、時間の都合でこの辺だけしか演じられない時にこの題が付くようです。
都々逸等の演出は四代目小さん師の演出ですが、三代目三遊亭円馬師が上方の「七度狐」をそのまま
江戸っ子二人組として演じた速記があり、その中で二人が珍俳句をやりとりするくだりがあるので、
その辺りもヒントになっているのかもしれません。
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