皆様、ご心配をおかけして申し訳ありません。保健所の外出許可から一週間経ちましたが、どうやら少しずつですが体調も戻って来ました。本調子には大分かかるとの医者の見立てですので、少しずつですが再開致したいと思います。コメントの返事などは遅れることもあろうかと思いますが何卒お許しください。
ということで再開第一番は、立秋も近いので軽くこの噺です
『権兵衛狸』
まあ、お伽話のような噺ですね。
【原話】
1752年の「軽口副徳利の「狐の返報」が原話とみられています。
【ストーリー】
田舎に住む権兵衛の家には、夜な夜な若い者が集まって、いろいろな話をして帰ります。
ある夜、みんなが帰ってから「権兵衛、権兵衛」と戸を叩く者がいるが、戸を開けると誰もいません。
狸の仕業だと踏んだ権兵衛は、戸を叩くタイミングに合わせて、勢いよく戸を開けると狸が転がり込んで来ました。
取っ組み合いの末に狸をふん縛り、天井から吊るしておきます。
翌日、訪れた村人が、狸汁にして革は襟巻きにしようと言うが、今日は父親の命日だから殺生はせず、逃がしてやると言います。
ただ逃がしたのではまた悪さをするから、躾のために背中と頭の毛を刈り取ります。
背中に夜風が滲みたら悪さをしちゃ行けないと言い聞かせ、と逃がしてやります。
次の夜になると「権兵衛さん、権兵衛さん」と、また狸がやってきました。
今度は何のようだと尋ねると狸
「親方、今夜は髭をあたってくんねぇ」
【演者】
九代目の鈴々舎馬風師が得意としていました。今の馬風師も演じます。それと十代目文楽師も助演の時は結構演じます。短いので時間調整が楽なのでしょうね。
【注目点】
田舎の野趣もあり、獣を逃すと言う人情もあり、それでいてオチが何とも人を喰った噺で、
聴いていても後味の良い噺です。
『能書』
時間調整用には足りない場合は「のっぺらぼう」のマクラを入れる事もあり。色々と楽しめる噺です。
『ネタ』
この噺の最大の謎は、そもそも狸は何の用で権兵衛さんの所に来たのか?
恩返し? それともイタズラ?
権兵衛さんは「悪さぶちにやって来た」と言ってますが、年中こんな事があったのでしょうか? それなら、最初から捕まえそうですが……
それから、この地方では狸は狸汁にするのがデフォなんですね。
美味しいのか?狸汁。
熊は食べた事あるけど……。
ということで再開第一番は、立秋も近いので軽くこの噺です
『権兵衛狸』
まあ、お伽話のような噺ですね。
【原話】
1752年の「軽口副徳利の「狐の返報」が原話とみられています。
【ストーリー】
田舎に住む権兵衛の家には、夜な夜な若い者が集まって、いろいろな話をして帰ります。
ある夜、みんなが帰ってから「権兵衛、権兵衛」と戸を叩く者がいるが、戸を開けると誰もいません。
狸の仕業だと踏んだ権兵衛は、戸を叩くタイミングに合わせて、勢いよく戸を開けると狸が転がり込んで来ました。
取っ組み合いの末に狸をふん縛り、天井から吊るしておきます。
翌日、訪れた村人が、狸汁にして革は襟巻きにしようと言うが、今日は父親の命日だから殺生はせず、逃がしてやると言います。
ただ逃がしたのではまた悪さをするから、躾のために背中と頭の毛を刈り取ります。
背中に夜風が滲みたら悪さをしちゃ行けないと言い聞かせ、と逃がしてやります。
次の夜になると「権兵衛さん、権兵衛さん」と、また狸がやってきました。
今度は何のようだと尋ねると狸
「親方、今夜は髭をあたってくんねぇ」
【演者】
九代目の鈴々舎馬風師が得意としていました。今の馬風師も演じます。それと十代目文楽師も助演の時は結構演じます。短いので時間調整が楽なのでしょうね。
【注目点】
田舎の野趣もあり、獣を逃すと言う人情もあり、それでいてオチが何とも人を喰った噺で、
聴いていても後味の良い噺です。
『能書』
時間調整用には足りない場合は「のっぺらぼう」のマクラを入れる事もあり。色々と楽しめる噺です。
『ネタ』
この噺の最大の謎は、そもそも狸は何の用で権兵衛さんの所に来たのか?
恩返し? それともイタズラ?
権兵衛さんは「悪さぶちにやって来た」と言ってますが、年中こんな事があったのでしょうか? それなら、最初から捕まえそうですが……
それから、この地方では狸は狸汁にするのがデフォなんですね。
美味しいのか?狸汁。
熊は食べた事あるけど……。