『質屋庫 』
暑い日が続いています。今日は上方落語のこの噺です。
『原話』
1767年の「友達ばなし」や「手習師匠」などに原話とみられる噺が多いです。
1861年の桂松光のネタ帳「風流昔噺」に「天神様質屋行 但シ又流されよと思落」と
「質屋ばけ物ばなし 天神様か落」があります。(か は歌の左がわだけ)
『演者』
上方では米朝師が有名ですね東京でも圓生師や歌丸師が演じました。
今でも東京でも多くの噺家さんが演じています。
『ストーリー』
横町の質屋の伊勢屋の三番蔵に毎夜化け物が出るという近所のうわさが出ます。
主人は番頭に見届けるよう命ずるが、番頭が一人ではこわいというので、入墨をしてふだんから強そうな熊五郎を呼びにやります。
最初は威勢のよかった熊五郎もお化けと聞いてからいくじがなくなってしまうが、仕方なく二人で見張っていましたが、やがて丑三時に蔵の奥でなにかぴかっと光ります。
二人とも腰を抜かししてしましましたが、怖いもの見たさでのぞいてみると、棚に載っている掛け軸が音もなくすうっと開きます。
番頭
「あれァ、横町の藤原さんから質に取った天神さまのお掛け軸だよ。」
天神
「こりゃ番頭、藤原がたへ利上げせよと申し伝えよ。あァまたどうやら流されそうだ」
『能書』
圓生師は大阪に行った時(昭和24、5年頃)に桂文團治師に移して貰ったそうです
『ネタ』
サゲは菅原道真が九州へ流された故事に引っかけたものですね。
「蛇足」
質のい制度は結構古く、「大宝令」にすでにあるそうです。専門業者がでたのは鎌倉時代以降だそうです。
暑い日が続いています。今日は上方落語のこの噺です。
『原話』
1767年の「友達ばなし」や「手習師匠」などに原話とみられる噺が多いです。
1861年の桂松光のネタ帳「風流昔噺」に「天神様質屋行 但シ又流されよと思落」と
「質屋ばけ物ばなし 天神様か落」があります。(か は歌の左がわだけ)
『演者』
上方では米朝師が有名ですね東京でも圓生師や歌丸師が演じました。
今でも東京でも多くの噺家さんが演じています。
『ストーリー』
横町の質屋の伊勢屋の三番蔵に毎夜化け物が出るという近所のうわさが出ます。
主人は番頭に見届けるよう命ずるが、番頭が一人ではこわいというので、入墨をしてふだんから強そうな熊五郎を呼びにやります。
最初は威勢のよかった熊五郎もお化けと聞いてからいくじがなくなってしまうが、仕方なく二人で見張っていましたが、やがて丑三時に蔵の奥でなにかぴかっと光ります。
二人とも腰を抜かししてしましましたが、怖いもの見たさでのぞいてみると、棚に載っている掛け軸が音もなくすうっと開きます。
番頭
「あれァ、横町の藤原さんから質に取った天神さまのお掛け軸だよ。」
天神
「こりゃ番頭、藤原がたへ利上げせよと申し伝えよ。あァまたどうやら流されそうだ」
『能書』
圓生師は大阪に行った時(昭和24、5年頃)に桂文團治師に移して貰ったそうです
『ネタ』
サゲは菅原道真が九州へ流された故事に引っかけたものですね。
「蛇足」
質のい制度は結構古く、「大宝令」にすでにあるそうです。専門業者がでたのは鎌倉時代以降だそうです。