はじめのブログ

落語好きの中年オヤジが書いてる落語日記

桂文治

「東京かわら版」10月号より

img099今日は昨日届いた、「東京かわら版」10月号より面白そうなネタを・・・・

まず表紙は11代目文治師ですね。只今披露興行中です。
表紙にもありましたが、「落語とわたし」は桃黒亭一門です。
この方達は何者?という方に説明致しますと、アニメ「じょしらく」のエンディングテーマを唄ってる謎のアイドル。
という事です。「じょしらく」とはTBS系列で放送されているアニメで、前座と二つ目らしき女の子が末広亭の楽屋でお話をする。というアニメです。
話題になったので、少し見ましたが挫折しました。らくご好きには耐えられない描写が多いので・・・・
で、先日鈴本でトリの後に登場して寄席のお客の前で披露目をしました。
どうもその楽屋でインアビューしたみたいです。
でこ八(赤)、腹ぺこり(黄色)、ぷに丸(ピンク)、ちび太(緑)、なめんな(紫)の五人組です。
皆さん、木久扇師や駿菊師に稽古を付けて貰ってるそうです。・・・もういいかな、この話題w

その「じょしらく」のDVDとブルーレイの宣伝も乗ってます。買わないけどね。

インタビューは11代目文治師です。
お爺さんがお神楽をやっていて農閑期は芸人だったとか、小三治師か文治師か弟子入りするのに迷ったとか、
色々な事を話しています。
面白かったのは、高校生の時に小南師の「転矢気」をそっくり覚えてあちこちでやっていたそうです。
後にプロになり、小南師に本当に「転矢気」を稽古付けて貰って、すでに覚えているので、すぐに上げてもらいに行ったら、あまりにも早いので驚かれたそうです。

いつもの様に兼好さんの連載コラムもあります。兼好さんの娘さんは面白そうですね。

若手の紹介は春風亭朝也さん一朝師のお弟子さんです。
一朝師は稽古を付ける時は口伝だそうです。
昔通りだとか・・・書いたものは渡さ無いんだそうです。

地域寄席の紹介は、川越の蓮馨寺さんです。窓里さんとしん八さんがレギュラー出演している「蓮馨寺落語会」が開催されるそうです。

ネタの紹介「本日のお題」は講談の「ボロ忠」です。これは講談「天保水滸伝」の一節だそうです。

ニュースは、芸協の「夏の研鑽会」と米朝ロボットの話題です。

それから広告で、小三治師の「落語研究会・柳家小三治、落語大全」上が出ます。
10枚組ですね。上というからには下も出るのでしょうね。
演目は、1.提灯屋、長短、錦の袈裟、2,宗論、猫の皿、猫の災難、3,景清、禁酒番屋、4,付き馬、鼠穴
5,青菜、出来心、6,馬の田楽、欠伸指南、7,味噌蔵、意地くらべ、8,富久、寝床、9,居残り佐平次、富久
10,明烏、備前徳利、となっています。値段は¥39900です。12月12日発売です。

堀井ちゃんのコナーは、不動坊のパターン分析です。
誰々はここまで何分だったとかです。

演芸の時間は、今月は出門みずよさんですが、枝雀師の息子さんの前田一知さんが落語をヤッたという話で、それが素晴らしい出来だった、という事です。
新宿、道楽亭「桂九雀の落語道楽」にゲストで出演して「御公家女房」「くしゃみ講釈」の2席を演じてそれが素晴らしかったそうです。是非聴いて見て欲しい、と書かれていますが、この方プロじゃ無いのでしょ?
どうやって聴くんだろう?・・・調べたら音楽家だったのですね・・・知りませんでした。

最後のページの「今月のお言葉」は三遊亭金遊師です。
長井好弘さんはこの方を小三治師に似ていると言ってますが、なるほど、言われるまで気が付きませんでしたが、確かに似ているかもしれません。
芸は似てませんけどね。
長井さんは褒めてますが、私に云わせると、水っぽいというか、お澄ましなら塩味が薄い感じですね。
その淡々とした感じも良いのでしょうが、個人的にはもう少し濃いほうが好きですね。

それから、雷門花助さんが来年真打昇進だそうです。年数的には、確か早いと思いますね。抜擢ですね。
芸協も落協に対抗しましたかね?
まあ、彼は芸協の二つ目の中でも頭ひとつ出ていますからね。
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水カステラって・・・・・

0fc30a52a560497e845868e18a78bef5今日は「禁酒番屋」です。

元々は『禁酒関所』という上方落語の演目で、3代目小さん師が東京に移植しました。

とある武家の家中で、泥酔した二人のお侍がチャンバラを始め、一人がもう片方をバッサリ。
斬った方はそのまま帰って酔いつぶれ寝込んでしまったが、翌朝目覚めて我に返るや、「主君に申し訳ない」とこちらも切腹をしてしまいました。
その話を聞いた主君、「酒が災いしての無益な斬り合い、何とも嘆かわしい事じゃ。今後、わが藩では藩士が酒を飲む事を禁ずる。余も飲まぬからみなも飲むな」
殿様自ら『余も飲まぬ』とのお達しがあれば、藩士一同否応なく禁酒するしかないのですが・・・・

こうして家中一党禁酒と相成りましたが、何しろものが酒なので、そう簡単にやめられるわけがない。
なかなか禁令が行き届かず、隠れてチビリチビリやる者が続出する始末です。
また騒動になることを恐れた重役が会議をした結果、屋敷の門に番屋を設け、出入りの商人の持ち込む物まで厳しく取り締まる事になった。人呼んで「禁酒番屋」と呼ばれました。

暫くは何も無かったのですか、家中の近藤が、馴染みの酒屋に来て、たらふく飲んで行きます。
「自分の所でも呑みたいいから、届けてくれ」と言って帰って行きます。
もとより上得意、亭主も無下には断れないが、近藤の長屋は武家屋敷の門内、配達が露見すれば酒屋は営業停止もの。
しかも入口には例の「禁酒番屋」が控えているので、皆で知恵を出し合います。

はじめに、頭がうまい番頭が知恵を出します。
五合徳利を二本菓子折りに詰め、カステラの進物だと言って通ればよいというのです。
まあやってみようというので、早速店の者が番屋の前に行ってみるが……。

番人もさるものですが、進物と聞いて納得したのですが、うっかり「どっこいしょ」と口に出してしまいました。
これは、妖しいと、抗議の声も聞かばこそ、折りを改められて、
「これ、この徳利は何じゃ」
「えー、それはその、水カステラてえ新製品で」
「水カステラァ?たわけたことを申すな。
そこに控えおれ。中身を改める」一升すっかりのまれてしまいました。

カステラで失敗したので、今度は油だとごまかそうとしたが、これも失敗。
都合二升もただでのまれ、腹の虫が治まらないのが酒屋の亭主。

そこで若い衆が、今度は小便だと言って持ち込み、仇討ちをしてやろうと言いだします。
正直に初めから小便だと言うのだから、こちらに弱みはありません。

「……ご同役、実にどうもけしからんもので。初めはカステラといつわり、次は油、またまた小便とは……これ、控えておれ。ただ今中身を取り調べる。……今度は熱燗をして参ったと見える。けしからん奴。小便などといつわりおって。かように結構……いや不埒なものを……手前がこうして、この湯のみへついで……ずいぶん泡立っておるな。……ややっ、これは小便。けしからん。かようなものを持参なし……」「ですから、初めに小便と申し上げました」「うーん、あの、ここな、正直者めが」

あらすじでも採用した、「手代が思わず『ドッコイショ』と言ってしまい、怪しまれてしまう」演出は5代目柳家小さん師が考えだしました。
東京では小さん一門の噺家さんが多く演じています。
文治師も得意演目でしたね。

三番目の仕返しの処で小便を瓶に詰める過程で、バレ噺ぽくする演出もあります。
(まあ女性が瓶に入れる過程を描いたりするのですが・・・上方の演出なのです)



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矢が当たってヤカンなのに薬缶と書く

yakan01今日は「やかん」です。
もう皆さんおなじみの根問い物の代表的な噺ですね。それていて下らないのが良いですね。

原話は、明和9年(1772年)に刊行された『鹿の子餅』の一遍である「薬罐」だそうです。
五代目小さんがよく演じた「浮世根問」は、大阪の「根問いもの」の流れをくみ、「やかん」と似ていますが、別系統の噺で、こちらより質問が難しかったり、ちゃんとした答えをしています。(まあ程度なんですがw)

この世に知らないものはないと広言する隠居。
長屋の八五郎が訪ねるたびに、別に何も潰れていないが、愚者、愚者と言うので、一度へこましてやろうと物の名の由来を次から次へと訪ねます。
ところが隠居もさるもの、妙てけれんなこじつけで逃げていきます。
色々な事を聞いたのですが、中々埒があかないので、とうとう薬缶の由来について訪ねます。
少々戸惑った隠居でしたが、ひらめくと滔々と語ります。
 やかんは、昔は軍用に使い、本来は水沸かしというべきもので、もっと大きかった。
 戦の最中大雨の夜、油断をして酒に酔っていると、突然の襲撃に、夜討ちでござる、夜討ちだぁと叫んでみんな大慌て。
 具足を付けたまま寝ていたひとりの若大将が、ガバッと跳ね起きたが兜がない。近くにあった大きな水沸かしの湯を空けて頭に被ると、馬の蹄を蹴立てて敵陣に切込む。敵方は雨のように矢が射るが、当たっても矢がカーン、当たっても矢カーンと跳ね返される。それでやかんという。また、熱いまま被ったので蒸れて毛がすっかり抜けてしまい、それから禿頭をやかん頭という。
 ツルは顎紐に、蓋は口にくわえて面の代わり、口は敵の名乗りを聞くための耳だ、
耳が下を向いているのは雨が入らないように。
 どうして耳が片方しかないんだい?
 片方がないのは、寝る時に枕をあてるため・・・・・

「根問い」と言うジャンルは本来はかなりの数があったそうです。
「商売根問」「歌根問」「絵根問」等があったそうです。
最も噺のタイトルに「根問い」と付けるのは上方が多いですね。
東京は、「やかん」「千早振る」などこちらの噺は「根問」とは呼びませんね。
だから、上方の流れを汲む「浮世根問」はそのままの題なんですね。続きを読む

豆屋さんの経験した最も難儀な日

images1今日は「豆屋」です。原話は、安永3年(1774年)に出版された笑話本『茶のこもち』の一編である「不精」であると言われています。
江戸時代は何でも担いで売りに来たそうです。
此の様な豆屋さんや落語でおなじみの八百屋さん、魚屋に植木や金魚売り等さまざまな物が長屋の裏口まで売りに来たそうです。
もちろん、その日食べるおかずの類や、中には竈の灰を買う業者もいて勝手口に買いに来たそうです。
まあ、灰は色々な物のアク抜きに使いますから、科学薬品の無かった当時は需要な品でした。
この豆屋のように一種類の野菜を行商で売り歩く八百屋を、「前栽(せんざい)売り」と呼びました。
もちろん、売り歩く時間も大切で、毎日決まった時刻に決まった所へ訪れなければ、信用されませんでした。

ある男が豆屋をやる事になり、売りに歩くが上手く掛け声が出せないでいると、ある長屋で一軒の家に呼び込まれます。
「豆屋、一升いくらだ?」
中にいたのは鬼も逃げだすような怖い顔。与太郎震えたが、商売には代えられない。
「に…二十銭です」とたんに男が目を剥いた。
「高い!」
かみさんに薪雑棒(まきざっぽう)を持ってこさせ、戸口に心張棒をかけて「まけろ!」。
「この貧乏長屋に、一升二十銭で豆ぇ売りに来るなんて太い野郎だ」
男の剣幕に完全にのまれた男は、命ぜられるまま一升二銭で豆を売ってしまいます。
おまけに山盛りにさせられて、這々の体で逃げ出します。
長屋を抜けようとすると、再び「豆屋ァ」の声がかかる。
「一升いくらだ?」
中にいたのはまた怖い奴。また二十銭なんていったら、今度は何をされるか分からない…。
「に…二銭です、二銭!」
とたんに男が「薪雑棒を持って来い、戸口に心張棒をかけろ!」。
値切って買ったとばれりゃあ江戸っ子の恥。逆に高く買ってやるという。
「一升、二十銭? よーし、一升五十銭で買ってやる」
大喜びで早速豆をすくおうとすると、
「大盛りにするなぃ、キチンと測れ! ぐっと減らせ。なに、すくいにくい? じゃあ逆さにして底をポンとたたけ」
枡の中は空っぽ。
「親方、豆がありません」
「いいんだ、俺のところでは豆なんか買わねぇから」

とまあ、たわいの無い噺ですが、以前は短いのでよく寄席等でも掛かりました。
逃げの噺とも言われていますね。


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余りに暑くて”だくだく”っと汗が出る!

泥棒猫


暑いですねえ〜、もう完全に頭がおかしくなりそうです。
だいたい若い頃から暑さは嫌いでした。いまでは寒いのも嫌いですがwww
体調が狂ってきますね。夜、寝れないのが辛いなぁ〜なんて思います。
で、くだらない噺を聴いて笑ってしまおうと言うので、究極的に素敵な位くだらない噺「だくだく」です

私の世代では何と言っても十代目文治師がよく高座に掛けていましたね。
後は談志師が好きでよく演じてました。そうそう圓窓師も寄席でやってました。
今は志の輔師の演目ですね。

内容は”無い様”なものですが・・・・
八つあんの家は貧乏で家に何もない
なので、絵を書く先生を呼んできて、家に家具やらなんやらの絵を壁に書いてもらう
その夜、泥棒が入ってきて、取るものが何もないのでがっかり。
家に入って何も取らずに帰るのも泥棒の名折れなので、すべて取ったつもりにしよう!ということになる
「たんすを開けたつもり。風呂敷にものを包んだつもり…」
にわかに物音が聞こえて起きた八つあん
大変だ!と思いかけたが、驚かず、このまま返したんじゃこちらも名折れだ!と
「槍をもったつもり、泥棒の脇腹をついたつもり」
すると泥棒が
「あーいててて、血が だくだく と出たつもり」

ナンセンス落語の極みですねえ(^^)
好きな噺の一つですね。これとか「ぞろぞろ」なんてのもいいですねえw
高座を見ていて実際に高座に箪笥や火鉢が見えた様な気がしたら、噺家さんは大したものです。
落語に出て来る泥棒は実に楽しい人物が多いですね。
「夏泥」なんかもそうですし、悪人なのに善人?だと言う(^^)
こんな泥棒ばかりなら犯罪は減りますね。続きを読む
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