以前、私があげた柳家喬太郎師の「時そば」が、再生数6000を超えました。
凄いですねえ・・・未だに削除されていません。
いずれ対象になるでしょうね。

喬太郎師の魅力は、何だろうと考えたのですが、我々と同じ様な価値観や
容子の良い事、古典を新作と同じ様に聞かせてしまう話術等いろいろ有るでしょう。でも何よりなのは、喋っている時の嬉しそうな顔ではないでしょうか?
実に嬉しそうに喋っています。その意味では師の落語は映像付きで本領を
発揮するのでしょう。

ついでに蕎麦について。
私は蕎麦が好きですが、もちろんコロッケ蕎麦も食べますが、どちらかと言うと、更級系のつるっとした口当たりが好きです。細ければ細い程なお良いですね。
蕎麦の本場は信州と言う事になっていますが、如何なんでしょうか。
私自身、何度か長野に蕎麦を食べに行った事がありますが、なんか口に
合わないんですよね。ややもっそりしていて、つるっと口に入らない事が
多かったのです。
浅草の「尾張屋」支店の方にこの事を聞いてみた事があります。
すると「信州蕎麦は、私共から言わせると粉のひき方が、余り良くない」
「機械が古いのか、如何なのか口当たりが悪いのが多いですよね」
と言っていました。又「まあ、その口当たりを好きな方も大勢おいでですけど」
まあ真実は判りませんがねえ。細くって口当たりが良くて、こしが有れば最高です。現在、国内で蕎麦粉を最も多く生産しているのは北海道です。
十勝産の蕎麦粉で作った蕎麦は美味しかったですねえ。

江戸時代の参勤交代で江戸に来ていた各藩の武士が、書き残した文献によると、「江戸の蕎麦は上手い、特に汁の上手さは格別だ、惜しむらくは
蕎麦そのものが、つなぎが多い事だ。この汁を我藩に持ち帰り、故郷の蕎麦で食べたら格別であろう」と書いています。
皆、昔から蕎麦の好みにはうるさかったんですね。