らくご はじめのブログ

落語好きの中年オヤジが書いてる落語日記

孫帰る

浅草演芸ホール九月上席八日目夜の部

4cca5763今日は、休みなので、用事を済まして浅草に直行しました。お目当ては喬太郎師です。七割程埋まった客席に座って聴き始めました。

喬之助 ……寄合酒  肴の種類を変えて上手く纏めていました。この人はフラがあるのでいいですね。
ホームラン……漫才
栄枝   ……自分の趣味を混ぜた漫談 この人は古典上手いのに最近は余りやりませんね。惜しいです。
ぺぺ桜井……ギター漫談 いつものように絶好調でした!
左龍  ……普段の袴  いい出来でした! ちょっと稲荷町を思い出しました!
文楽  ……替り目   珍しく気合が入っていました。やれば出来るじゃないですか師匠! いつもお願いします。
圓丈  ……金明竹 名古屋編 最近ハズレばかりだったのですが、 今日は良かったです。もう場内大爆笑で、
お腹を抱えて笑っていました。久々師匠の本気見ました!

   仲入り

丈二  ……漫談 もう少し頑張りましょう! それに病弱ネタは辞めましょうね。
にゃん子金魚……漫才  今日は頭にお月見の道具を載せて頑張っていました。何時も凄いと思うけど特にワイルドでした。
志ん橋(志ん輔代演) ……出来心、前の高座がハイスピードだったので、あえてゆっくり目に演じ、間抜けぶりが際立っていました。
ダーク広和  ……マジック
一朝 ……芝居の喧嘩 場内をどっかんどっかん沸かしていました。拍手が凄かったです。
小菊…… 俗曲 色っぽい都々逸を沢山聴かせて戴きました。

喬太郎……「孫帰る」
 
 凄かったです。この日の喬太郎師は本当に凄かった。二五分あった時間のうち一五分近くはマクラに宛てていました。夏休みやお盆、人情噺などのキーワードを発していたので、もしかしたら「孫帰る」かな? と思っていました。
 マクラの大半はウルトラマンやそのガチャポンの噺で、半分ほど居た若い女性(多分ファンでしょう)が特に喜んで受けていました。
 噺に入っても前半はドッカンドッカン受けていましたが、祖父の一言の後は場内水を打ったように鎮まりました。
そして、圧巻だったのは祖父の無念さを喬太郎師は無言で、一分以上に及ぶ仕草と目線の動きで表現しました。勿論若い女性は殆ど泣いています。この「孫帰る」はそれだけインパクトのある噺です。
 今日の喬太郎師は噺をかなり膨らませていました。
 私の稚拙な表現では表わせませんが、長く記憶に残る高座でした。勿論ダントツで今年一番です。

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今の時期しか出来ない噺

1358770i今日はね、
今の時期しか出来ない噺「孫帰る」です。
これは、山崎雛子さん作の新作落語ですが、中々良い作品に仕上がっています。

今日は月遅れのお盆も14日で2日目ですね。よく旧盆とか、旧暦のお盆とか言いますが、
それは間違いで、正しくは月遅れのお盆ですね。旧暦だと今年の7月13日は8月30日ですね。

何故東京だけ新暦で、地方は月遅れになったかと言うと、
一説には、明治になって新暦が採用されると、7月15日では、当時国民の8割を占めていた農家の人たちにとって、もっとも忙しい時期と重なってしまい都合が悪かったからだそうです。

さて今日の噺は、お盆時に帰って来た孫と祖父との心温まる会話が中心の噺で、少しホロリとさせられます。
小品ながら中々良い作品に仕上がっています。
喬太郎さんもこう云う噺が出来る様になったのですね。と云ったら失礼ですね。

今日は粗筋は書きません。書くと台なしになりそうなもので・・・
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