らくご はじめのブログ

落語好きの中年オヤジが書いてる落語日記

喬太郎

「宮戸川」という噺

20230520100249『宮戸川』
最近、夏の訪れを感じるこの頃です。そこで、少し早いですが、夏らしい噺の「宮戸川」です。

【原話】
芝居噺が得意だった初代三遊亭円生師の作といわれています。明治中期までは、初代円右師や三代目柳枝師などが、芝居噺になる後半までを通して、長講で演じることがあり、柳枝師の通しの速記も残されています。
芝居噺が廃れると、次第に後半部は忘れ去られ、あまり演じられなくなりました。
最近、喬太郎師など通しで演じる噺家さんも出てきて嬉しい限りです。

【ストーリー】
将棋で帰りが遅くなって締め出しを食った小網町の半七は、霊岸島の叔父さんのところに泊めて貰おうと思っていると、お花もカルタで遅くなり同じように閉め出されてしまいます。お花は叔父さんの所に一晩泊めて貰えないかと頼むが、早合点の叔父さんだから嫌だと断ります。
駆けだしていると、お花も直ぐ脇を走って追い越して、一緒に叔父さんの所に着きます。
飲み込みの良すぎる叔父さんは、案の定お花と半七をいい仲と勘違いして、2階に上げてしまいます。
 しかたなく背中合わせで寝ることにしましたが、背中を向け合っていたのですが、折からの激しい落雷が近くに落ちたので、驚いてお花はが半七に抱きつきます。思わず半七は理性を忘れて……この先は本が破れてわかりません……。と現在の噺家さんは演じていますが、この先もあります。
 現在、たまにしか演じられませんが、やはり芝居噺掛かりとなります。簡単に筋を書きますと……。
 翌朝、事態を完全に飲み込んだ叔父さんは二人に聴き、一緒になりたいとの事なので、
自分の兄の半七の父親に掛け合いますが、承知しません。それならと、半七を養子にして二人を一緒にさせます。
 それから四年ほどたった夏、お花が浅草へ用足しに行き、帰りに観音さまに参詣して、雷門まで来ると夕立に逢います。
 傘を忘れたので定吉に傘を取りにやるのですが、その時、突然の雷鳴で、お花は気絶してしまいます。それを見ていた、ならず者三人組、いい女なのでなぐさみものにしてやろうと、気を失ったお花をさらって、いずこかに消えてしまいます。
 女房が行方知れずになり、半七は泣く泣く葬式を出しますが、一周忌に菩提寺に参詣の帰り、
山谷堀から舟を雇うと、もう一人の酔っ払った船頭が乗せてくれと頼みこみます。
承知して、二人で船中でのんでいると、その船頭が酒の勢いで、一年前お花に酷い事をしたことを話します。船頭もグルとわかり、ここで、と芝居掛かりになります。
「これで様子がガラリと知れた」
 三人の渡りゼリフで、
「亭主というはうぬであったか」
「ハテよいところで」
「悪いところで」
「逢ったよなァ」
 ……というところで起こされます。お花がそこにいるのを見て、ああ夢かと一安心。
小僧が、お内儀さんを待たせて傘を取りに帰ったと言うので、
「夢は小僧の使い(=五臓の疲れ)だわえ」
という地口オチになっています。

【演者】
この噺は多くの噺家さんが演じています。特に前半部分しか語られないことが多いので、若い噺家さんもよく演じます。逆に若さがモノを言う噺かも知れません。

【注目点】
際どい描写をどの程度まで演じるか? だと思います。明るく出来れば良いのではないでしょうか

『能書』
最近は後半も色々な噺家さんが演じるようになって来ました。NHKの「日本の話芸」でも三代目三遊亭圓歌師がやっています。新作派の師が演じたのは正直驚きましたが、晩年は「坊主の遊び」など古典にも力を入れていました。
 確かに後半に関しては、後味の良い部分だけではありませんが、芝居噺とはどうようなものかを知るには良いと思います。

『ネタ』
宮戸川とは、墨田川の下流・浅草川の旧名で、地域でいえば山谷堀から駒形あたりまでの流域を指します。
「宮戸」は、三社権現の参道入口を流れていたことから、この名がついたとか。

「蛇足」
 後半の芝居掛かりになると、下座から三味線や鳴り物が入りますが、はあくまでも「芝居掛かり」であり「芝居噺」とは違うということです。まあ、雰囲気は味わえるということですね。

個人的にですが前半だけなら茶楽師が好きですね。小網町の叔父さんがいいです!

Mentest86+とメモリーをチェツク

えー親類の葬儀の日取りも決まり少し落ち着いたので更新します。

windowsの修復インストール後も同じ調子なので、
中を開けてチェックして見ると、4本のメモリースロットの内
3本を使っているのですが、そのうちの一本の白いメモリーを
止めるプラスチックの部品が片方だけ外れて上に上がっていました。
メモリー自身はきちっと差し込んであるので、それだけを嵌め込み
埃を払い起動してみると、何事も無く起動します。
試しに、メモリーに異常があると出来ないというデフラグを
掛けてみると何事も無く正常に終了。
もう一つ、Mentest86+というメモリーをチェツクするソフトを、
走らせてみました。
5回やってエラーがでなければ、とりあえずは大丈夫とう言う
記述もあったので、7回走らせてみましたが、エラーはゼロでした。
最も、本当はこの位ではなく、10回20回と走らせないといけないとか、
半日や一日はざらに走らせるそうですが・・・・
まあ、とりあえず正常になりました。
以前掃除した時に白いカバーを外してしまったのかなあ?

で、今日は喬太郎師の「松竹梅」です。MP4でこりずに揚げてみました。
昨日の、志ん朝師の「お見立て」もMP4です。こちらは事情がありまして
MP4にしました。生では泣く人が出てくるかなあ・・・・
両方ともフレームレートを多くしたので、途中からでも入りやすくした
つもりなのですが・・・・どうかな?

少しずつ良くなってます

d1ec79c9.jpg病気の方は、少しずつ良くなっております。
体が疲れて来ると、少し悪くなります。当分ムリは出来ないなぁ・・・
 今日は、お席亭の誕生日、昨夜のうちに予てから用意してあった、喬太郎師の「お菊の皿」をあげました。いつか動画を渡せたたらと思います。
聞いてもらえば解りますが、昨年の9月の落語研究会の高座です。
DVDの「時そば」といい昨年はなんか弾けてましたねぇ。

今朝は、「御神酒徳利」を小三治師と圓生師で上げました。
圓生師のは再うpです。音質の調整が出来なかった頃に上げたので、
やり直したかったのです。
小三治のは最後でノイズが・・・・
考えたら両方とも落語研究会の高座でした。TBSに感謝ですね。
でも圓生師のは学生時分に三省堂で買ったテープですからね。
朝日新聞社から発売で当時1800円でした。高座はs.51.11です
これはシリーズで9本出てました。
当時、圓生さんに夢中でして小遣いをためて、揃えました。今でもこれは
大事にしています。
 
 
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