はじめのブログ

落語好きの中年オヤジが書いてる落語日記

三遊亭円歌(二代目)

まめにしていたのできらずに済んだ噺

81dd1196今日は「鹿政談」です。

元々は講釈種の上方落語の演目で、明治の初期に2代目禽語楼小さん師が東京に移植しました。
6代目圓生師や6代目柳橋先生さらに三代目三木助師や、上方の米朝師が得意にしていました。

奈良の名物は「大仏に鹿の巻き筆、あられ酒、晒し、奈良漬け、奈良茶粥、春日灯籠に朝の早起き」と言います。
奈良の人たちは早起きだったというが、なかでも夜明け前から仕事をしているのが豆腐屋さんでした。

春日大社の近くで豆腐屋を営んでいる与兵衛という男。
店先に出したきらず(おから)の桶に犬が首を突っ込み、盗み食いしているのを発見し、
手元にあった薪を投げつけ、薪が見事に命中、しかし、よく見れば表にいたのは犬ではなく雄鹿でした。

当たり所が悪かったのか、鹿はそのまま死んでしまいます。
当時、奈良の鹿は春日大社のお使い姫と言われ、神聖視されていたのです。
鹿を殺した者は生き埋めにされ、石で責め殺される「石子詰め」の刑に処せられる決まりでした。
鹿の守り役をしている藤波河内という役人が、金を貰えば内分にもみ消してもよいというそぶりを見せるが与兵衛は根っからの正直者。
役人の誘惑を断ると鹿殺しの犯人としてお白砂に引っ立てられます。
すぐに目代と興福寺番僧・了全の連印で、
願書を奉行に提出、名奉行・根岸肥前守の取り調べとなります。

肥前守、六兵衛が正直者であることは調べがついているので、なんとか助けてやろうと、
その方は他国の生まれであろうとか、二、三日前から病気であったであろうなどと
助け船を出すのだが、六兵衛は「お情けはありがたいが、私は子供のころからうそはつけない。
鹿を殺したに相違ござりまへんので、どうか私をお仕置きにして、残った老母や女房をよろしく願います」
と、答えるばかり。

困った奉行、鹿の死骸を引き出させ
「うーん、鹿に似たるが、角がない。これは犬に相違あるまい。一同どうじゃ」
「へえ、確かにこれは犬で」
ところが目代、
「これはお奉行さまのお言葉とも思われませぬ。
鹿は毎年春、若葉を食しますために弱って角を落とします。これを落とし角と申し・・・」
「だまれ。さようななことを心得ぬ奉行と思うか。さほどに申すなら、出雲、了全、その方ら二人を取り調べねば、相ならん」

二人が結託して幕府から下される三千石の鹿の餌料を着服し、あまつさえそれを高利で貸し付けてボロ儲けしているという訴えがある。
鹿は餌代を減らされ、ひもじくなって町へ下り、町家の台所を荒らすのだから、神鹿といえど盗賊同然。
打ち殺しても苦しくない。
「たってとあらば、その方らの給料を調べようか」と言われ、目代も坊主もグウの音も出ません。

「どうじゃ。これは犬か」
「サ、それは」
「鹿か」
「犬鹿チョウ」
「何を申しておる」
犬ならば、とがはないと、六兵衛はお解き放ち。

「これ、正直者のそちなれば、この度はきらずにやるぞ。
「はい、マメで帰ります」

従来、舞台は奈良・本町二丁目で演じられていたものを圓生師は三条横町としました。

根岸肥前守といえば、根岸肥前守鎮衛(1737〜1815)の事であり、優れた随筆家で奇談集「耳嚢(みみぶくろ)」の著者として、あまりにも有名です。
最近では、風野真知雄作「耳袋秘帖」シリーズの名探偵役として、
時代小説ファンにはすっかりおなじみです。(私も読んでます。面白いです!)

でも実際には肥前守は奈良奉行を努めていません。これも落語のウソですね。続きを読む

馬の大家?まさか/志ん生、志ん朝師のニュース!

PAP_0183今日は「馬大家」と言う噺です。

鈴木凸太の作を二代目円歌師が演じました。
古い速記では「午歳だけに尻尾を出しそうになりました」という落ちになっています。
昨年亡くなった、さん助師が寄席で演じていました。
覚えている方もいらしゃるかと思います。若い頃ちょんまげを結っていた師匠です。

ある長屋に借りてがやってきました。
近所で聞くと、大家が大変な馬好きで、午(うま)年の午の月の午の日、午の刻に南部の馬の生産地で、生まれなので、上手くやると家賃がまかる、と教えられて、その気になります。

 「私は三十三の午年生まれの者ですが、あすこに空いている一万二千円の家を借りたいのですが・・・」、手数の掛からないのがやって来たと、中に通された。
 借り手の前職は曲馬団(サーカス)にいた。その時馬を攻めすぎて、片足が不自由になってしまったが、口の利けない馬をそれ以後は大事にしたと言うと、大家は馬に成り代わってお礼を言うよと、半額の六千円に家賃を負けてくれた。
 
いままで住んでいたのは、横浜・馬車道に永らくいたが、その後東京・浅草の馬道8丁目、厩橋(うまやばし)と駒形橋の間で焼け出され、練馬の方に引っ越して、叔母さんが日本橋の小伝馬町と馬喰町の間にいて、叔父さんが渋谷の駒沢と上馬にいます。

 ここ駒込に引っ越してきたら、馬が揃うが、生まれは何処だと聞かれたので、群馬県の相馬村です。
 ところで、好物はと聞かれ、好きな食べ物は人参とウマ煮だ、と答えると、大家は馬肉だという不心得者が居るがとんでもないが、どんなうま煮を食べるのかと問われ、「馬鈴薯です」と答えた。酒は白馬(しろうま=ドブロク)を頂きます。
 
ところで大家さんの干支は何ですか。午年で婆さんも午年だがどうして?「午年の大家でないと借りないと言う人間だ」と啖呵を切ります。
 借りられる事になって、名を聞くと本馬幾造(いくぞう)だと言う。大家夫婦以上に息子はもっと馬に似ているという。あまりにも可笑しいので「ひひひ〜〜〜ん」と笑った。笑い方がイイというので二千円負けてくれた。息子は競馬の騎手をしているという。

 引越の日は午の日に決めて手を打ったが、今の職業はまだ聞いていなかった。
 「バケツを作っている」と言う。「馬力を掛けて作っているので、困る事はない」とも言う。大家は感服して家賃はタダだと言う。

 「婆さんや、イイ若い者が来てくれるよ」、「最初から最後まで良く馬を操っていたね」、
「それもそのはずだ、前の職業が曲馬団だ」。

この噺は駒込が舞台ですが、小朝師が生まれて住んでいたのも駒込ですね。
駅前はごちゃごちゃしてますが、巣鴨方面に少し行くと「六義園」等があり、
またその周辺は高級な住宅街となっています。
この辺の地盤は硬いので、震災の時もあまり揺れなかったそうです。
なんで、そんな事知ってるのかと言うと、この住宅街の中に私が通う歯医者さんがあるのです。
それで知ってる訳です(^^)

でもね、この辺って意外と男性が遊ぶ場所がかなりあるんですよね。
そこも魅力・・・・なんてねww

噺の内容が無いので今日は苦しなぁ〜(^^)
あ、それと今日はこれから、浅草に行きます。
一之輔さんの披露を見てきます。当日券あるかな?
それでは・・・・明日、詳しく書きますね。


追伸・・・3月からFMよっかいちで放送されていた「らくごがいちばん!」と言う番組ですが、
4月から放送されなくなっていました。
落語関係のニュースで、大須演芸場での志ん朝師のCDBOXの発売にあわせて、
志ん生、志ん朝師の未発表音源の公開収録のニュースが流れていますが
http://mainichi.jp/area/aichi/news/20120412ddlk23200235000c.html

この模様を「らくごがいちばん!」で放送することになりました。
でも、今のままでは放送の詳しい事が判りませんでしたが、namさんが制作元に問い合わせて
頂いたので、詳しい事が判りました。
ここでは、その文面をそのまま載せる事にします。
ここを訪れて下さる方なら、とても聴きたいと思います。

--------------文面-----------------------------------------------------------------------
4月は、録音はしているのですが、訳あってお休みです。
5月からは、かわさきFMで放送します。

毎週月曜日20:00〜。
1回目は、5月7日(月)20:00スタートです。
志ん朝(妾馬:昭和55年大須演芸場録音※未発表)
志ん生(妾馬:昭和34年録音)

50分番組から、60分番組になります。
しかも、志ん朝さんの未発表音源の特集ずくしです。
(6月販売のCDBOXにも未収録の音源)
志ん朝、志ん生の親子の裏話などもあって、今までの中でも最高傑作です。
さらに、演目は、親子であえて同じ噺をやって、
聴き比べようという某国営放送もTBSさんもやらない(やれない)企画です。
お楽しみに!!!

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かわさきFMはサイマルラジオで聞くことができます。
http://www.simulradio.jp/index.html
ここの関東地方、かわさきFMの64Kをクリックしてください。
聞くことが出来ます。

CSRA.fun!と言うソフトを「使えば録音も出来ます。(留守録も可)
今は、ここで詳しく解説しています。
http://todays-kimezerifu.ldblog.jp/archives/3946069.html
続きを読む

天狗の羽団扇を手にいれたら何処へ飛んで行く?

3大天狗_0552


え〜台風が近づいて来ていますが、用心の程をお願いします。
なんかちなんだ噺と思ったのですが、談春さんの「九州吹き戻し」とか桃太郎師の「裕次郎物語」位しか思いつかなかったんですが、この噺があったか!と思い記事にする事にしました。(^^)
(「九州吹き戻し」は最後に台風が出てきます。「裕次郎物語」は風速40米と言う事でw)

噺は最初は「天狗裁き」に似ているのですが、その後の展開が違ってきます。
本当は正月にやる噺ですが、ご勘弁を・・・・m(_ _)m

同じように亭主が何やら楽しそうに寝ているので、楽しい夢でもみているのだろうと、起こして聞いてみると、
見ていないと亭主。見た、見ないのやり取りがあって・・・と続くのですが、この後の展開が違ってきます。
こっちでは、いきなり天狗に亭主がさらわれてしまう処ですね。

wikiによると「天狗裁き」は
元々は上方落語の演目の一つである。長編落語『羽団扇』(演じ手は2代目三遊亭円歌など)の前半部分が独立して、一席の落語となった。現在の演出は、上方の3代目桂米朝が発掘・再構成し復活させたものによる。東京では5代目古今亭志ん生が得意とした。
とあります。そうか米朝師が作り上げたのか・・・なるほど。(^^)

噺の展開はこの後、天狗を騙して羽団扇を取り上げて、自分で空を飛んで調子づいていると、
海の上に出てしまう。しまった思った拍子に空から落ちてしまう。
ところが運の良いことに落ちたのが宝船の上ときた。宝船の絵を敷いて寝ていたせいなのか。
恵比寿様の鯛を肴に弁天様のお酌で酒を飲んで良い心持になっていると、女房に起された。
楽しそうな様子で夢を見ている旦那にどんな夢を見たのか聞きただす女房。
ことの一部始終を話す旦那。少しやきもちをやく女房だったが、寝覚めの一服を旦那に差し出した。
女房に宝船には、どんな神様がのっていたのかを聞かれた旦那は「勿論、七福神に決まっていると、
名前をあげて数えたが、どうしても一人足り無い。よく考えて見ると、
起きたときに一服(一福)呑んじゃった…・・でオチとなるわけである。

こんな展開ですから、正月の噺なんですよね。
ま、なでしこジャパンも世界一になっておめでたいのでね。ゆるして(^^)続きを読む

二代目三遊亭円歌師について

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今日は二代目三遊亭円歌師です。
今日も渋いでしょう(^^)
円歌師は圓の字を円と書きます。
理由を三代目が尋ねたら、
「噺家は何処か抜けた処がなくちゃイケナイ」
と言ったといいます。

落語界に入ったキッカケも面白いものでした。
三代目の金馬師が前座の頃、二代目小圓朝師について小樽に
巡業にいつた時、あまりの不入りに、地元の人に尋ねた処
「もう一人噺家が舞台に立っている」と聞かされ
行ってみた処、「東京落語の重鎮・三遊亭柳喬」
の看板が掛かっていました。
聴いて見ると中々面白い、
楽屋に尋ねると、名前を騙った事を侘びたそうです。
金馬師は「本気で噺家になる気があるなら、訪ねて来る様に」
と言ったそうです。
そののち、本当に訪ねてきたので、自分の師匠の初代圓歌を紹介したそうです。
でも、面白いですね、総領弟子であるのに、金馬師は師匠の名前を継がず、弟弟子の円歌師に継がせたなんてね。
コレは実は金馬師は師匠とそりが合わなかったとか、
金馬を継いだのは、二代目金馬師が寄席に出られなくなってドサ廻りをした時に三代目が一緒に同行して随分と尽くしたそうです。
二代目は随分三代目をかわいがったそうです。
そして、自分は隠居名の「金翁」を名乗り、三代目を襲名させたそうです。
芸は三代目圓馬師に惚れ込んで、稽古をつけて貰っていますしね。

演目は「鹿政談」「染色」(そめいろ)です。
「染色」は今では演じる噺家さんいるのかな?
貴重かもね

期限は、何時ものように一週間です。

https://www.webfile.jp/dl.php?i=854908&s=4a8710090c7db6116b56

 三遊亭円歌師(二代目)の「ろくろ首」

今日は、三遊亭円歌師(二代目)の「ろくろ首」です。
東西交流の会での口演みたいですね。
7用のムービーメーカーですが、
少し慣れましたw
でも細かい設定がまだわからないんですよ。
ビットレートはもっと低くできました。
多分これが元wmvでは一番低いみたいですね。
MP4に変換してるから少し容量は減りました。

エンコしてても、短い動画なので、
劇的に早くなったとは余り感じません。
早くなったとは感じています。
一応マルチスレッド対応のソフトですのでね。

7にもマダマダ慣れないといけませんんねw


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