らくご はじめのブログ

落語好きの中年オヤジが書いてる落語日記

あたま山

「あたま山」という噺

 え〜私はこのライブドアのブログと全く同じものをヤフーブログで「菖蒲園」の名前で挙げています。この度、ヤフーブログが閉鎖になる事になりました。
そこで、ヤフーの方にコメントを頂いている方々がこちらに来てくださるようになりました。皆様改めてよろしくお願いいたします。
という訳で今日はこの噺です。

4f0ffd67『あたま山 』
今日は少し早い気もしますがこの噺です。
「あたま山」というのは江戸落語での名称で、上方落語では、「さくらんぼ」の題名で演じられています。枝雀師が演じていましたね。

【原話】
原話は安永2年(1773)刊『坐笑産』の「梅の木」や、同年刊『口拍子』の「天窓(あたま)の池」。類話として安永10年(1782)刊『いかのぼり』の「身投」、享和3年刊の黄表紙『いろ見草 浮世の頭木』などがあるそうです。

【ストーリー】
 けちんぼの吝兵衛さんは、花見に行くとみんなが旨いものを食っているので、自分も食いたくなり金がかるからと、時期をずらして葉桜になってから花見に出掛けた。
桜の枝になっているさくらんぼをひとつ食べたら美味いし、只なので続けて沢山食べた。
 翌年になると、頭から桜の樹が生えて来てやがて満開になった。
今年は吝兵衛さんの頭山で花見をしようと人が集まって来て、歌ったり踊ったり、花火を上げる奴までいて、
うるさくてしょうがない。
堪り兼ねた吝兵衛さんは桜の樹を引っこ抜いてしまった。
 その跡には池ができて、鮒や鯉などの魚が泳ぎはじめた。
鯰の大物が釣れたとか噂が広まり、大勢の人が頭山の池に釣りに来た。
頭の上はいつもうるさいし、時々釣り針が鼻に引っ掛かって痛い。
 自分ほど不幸な奴はいないと世を儚んで、吝兵衛さんは、自分の頭の池に身を投げて死んでしまったとさ。

【演者】
東京では八代目正蔵師の得意な噺でしたし、志ん生師も「庚申待」のマクラで演じています。
鈴々舎馬桜師が器用なところを見せて色々な落語の一部を引っ張って来て噺に入れています。これはこれで楽しいですね。

【注目点】
2002年、山村浩二によって短編アニメ化され色々な映画祭で受賞・入賞を果たしたのは有名ですね。動画はyoutubeで見られます。語りは国本武春さんです。

『能書』
これは志ん生師や正蔵師のあらすじですが、大体同じで、細部を膨らませているかどうかですね。
荒唐無稽と言えばそうですが、SFぽい噺ですね。
アニメにもなり、映画祭等で賞を受賞していますね。
白鳥師匠が以前、「この噺は、腕がないと喋れない。だから、今はやる人がいない。」と言っていましたね

『ネタ』
この時代の「さくらんぼ」は今のとは違い、中国原産の「桃桜」とかヨーロッパ原産の「チェリー」だったそうです。今、日本で栽培されているのは明治期にフランス原産のヨーロッパ系のものがアメリカよフランスあたりから輸入されたもので品質改良されたものだそうです。

ケチにも程があるようで・・・恐ろしい事が・・・

e9a0ade5b1b1今日は季節的に少し早いかなと思いますが、「あたま山」です。

「あたま山」というのは江戸落語での名称で、上方落語では、「さくらんぼ」の題名で演じられています。
枝雀師が演じていましたね。
東京では八代目正蔵師の得意な噺でしたし、志ん生師も「庚申待」のマクラで演じています。

 けちんぼの吝兵衛さんは、花見に行くとみんなが旨いものを食っているので、自分も食いたくなり金がかるからと、時期をずらして葉桜になってから花見に出掛けた。
桜の枝になっているさくらんぼをひとつ食べたら美味いし、只なので続けて沢山食べた。
 
翌年になると、頭から桜の樹が生えて来てやがて満開になった。
今年は吝兵衛さんの頭山で花見をしようと人が集まって来て、歌ったり踊ったり、花火を上げる奴までいて、
うるさくてしょうがない。
堪り兼ねた吝兵衛さんは桜の樹を引っこ抜いてしまった。

 その跡には池ができて、鮒や鯉などの魚が泳ぎはじめた。
鯰の大物が釣れたとか噂が広まり、大勢の人が頭山の池に釣りに来た。
頭の上はいつもうるさいし、時々釣り針が鼻に引っ掛かって痛い。
 自分ほど不幸な奴はいないと世を儚んで、吝兵衛さんは、自分の頭の池に身を投げて死んでしまったとさ。

これは志ん生師や正蔵師のあらすじですが、大体同じで、細部を膨らませているかどうかですね。
荒唐無稽と言えばそうですが、SFぽい噺ですね。
アニメにもなり、映画祭等で賞を受賞していますね。
白鳥師匠が以前、「この噺は、腕がないと喋れない。だから、今はやる人がいない。」と言っていましたね。
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