らくご はじめのブログ

落語好きの中年オヤジが書いてる落語日記

その他

お知らせ……記事の更新を少し休ませて戴きます

 寒い日々が続いていますが、もうすぐ立春ですね。
 実は、昨年の後半から自身の体調が不良になり、今まで記事を更新して参りましたが、このところ、著しく体調が悪化して日常生活もままならない状態になりましたので、このブログの記事の更新を少し(2ヶ月ほど?)休ませて戴きます。
 記事に関して、不正確なことを書いても、ご指摘されるまで気が付かない。という醜態を見せてしまいました。これは「落語ブログ」を標榜している以上、あってはならない事だと思っています。
 また、このところ以前の記事の焼き直しが多くなり、不甲斐なさを感じていました。
 現在、仕事の傍ら、母親の介護(介護度5)をしており、暫く、殆ど寝られない日々が続いていました。(母はトイレで用を用を足したがるのでその都度(夜中でも)起こして車椅子に乗せて移動しています)
そのため自分の睡眠が充分に取れず、疲労が溜まり、ドクターストップもかかる状態になってまいました。
そのような状態になっても、日常で母の介護をするものが居ない為、休むことも出来す、しかも仕事は平常にしなくてはならず辛い日々が続いていました。(デイサービスやショートステイは利用しています)
 現在、母を特養老人ホームに入居する手続きを進めており、その見通しがニカ月から半年以内だそうです。(以前からショートステイは利用していたので、スムーズに進んでいます)
 母が特養に入居して、私の体調が復調次第、再開致しますので、何卒ご理解を賜りたく存じます。

              令和6年1月末日          hajime

女性の落語家について

20240126130049toshiさんのリクエストにより、女性落語家について思ってる事や、感じる事を書いてみたいと思いいます。例によって個人的な偏見に基づいていますので、違うと思うことがあると思いますが、そこはお許しください(笑)

ざっと調べたところ、女性の噺家さんは東西合わせて55人ほどいるそうです。思ったより多いですね。
上方では先駆者となった露の都師、桂あやめ師や桂二葉さんが有名ですね。残念ながら上方の方はここで書くほど知識も見識もないのでお許しください。でもこの二人は充分に凄いとは思います。そこは間違いないですね。

 東京では第一人者としては三遊亭歌る多師ですね。この方の高座は数え切れないほど見ていますが達者なものです。女性噺家は噺の主人公を女性に変えて演じることが多いのですが、この方と蝶花楼桃花師はその必要も無いと思っています。充分に男性の噺家と渡り合える実力があると思っています。
 その次が古今亭菊千代師ですね。この方あたりから女性を主人公にした噺をやり始めた気がします。その意味ではパイオニアですね。その次というと林家きく姫師ですがタレントとしては良く見ましたが寄席では余り見なくなりましたね。
 新作といえば、川柳つくし師ですね。この方は前座の頃から見ています。だから個人的には「よくぞここまで」と感じています(笑)
 次は古今亭駒子師ですね。明るい高座であることは覚えています。すみません……。・
 その次は、三遊亭粋歌から弁財亭和泉になつた和泉師ですね。この方は二つ目の頃に師匠の歌る多師と少し葛藤があったみたいですね。その頃の女性落語家を取り上げたテレビのドキュメンタリーで見ました。どうなるかと思っていたのですが立派な真打になりましたね。

 その次が三遊亭律歌師ですね。この方の高座も明るいです。必見ですね! 
そして香盤順では蝶花楼桃花師ですね。彼女が現在、大人気なのも頷けます。明るいし、陽気だし、高座に華があるし、何より噺を女性に変えなくても充分に面白いし違和感を感じさせません。
 師匠の小朝師はかって自分の弟子に対して「トップを取れるような子でないと駄目」との意味の事を語っています。それにそぐわない弟子は辞めさせたか一門を変えさせたそうです。
 その意味でも彼女はトップを取れる器だと私も思っています。

 そして今は何と言っても、林家つる子さんでしょう。令和6年3月21日より真打ち昇進披露が始まります。11人抜きの抜擢ですからね。凄い! でも正直に言わせて頂くと、私の見た高座はいずれもごく普通でした。(すいません)
 抜擢昇進は、上がってからが勝負です。圧力に、負けないように頑張って欲しいものです。

 その他では、柳家花ごめさんが真打昇進を控えていますね。あと二ツ目では、林家なな子さんですね。そして二ツ目になったばかりですが金原亭杏寿さんが今は話題ですね。今は話題先行ですが、前座の頃から、ここまでよく頑張ったと思っています。今は外見が話題でsすが、引き続き頑張って欲しいですね。
 次は芸協ですが、ここは何と言っても桂右団治師ですね。二ツ目の頃は無理に声を低く出して、聴いてるこちらも辛く感じましたが、右団治になってからは吹っ切れた感があります。本当に良くなりました。
 そして次は、芸協では令和初の真打となった三遊亭藍馬さんですね。春雨や風子さんは今年、雲龍亭雨花と改名して真打昇進します。お二人共頑張ってくださいね。
 二ツ目では三遊亭遊かりさんと三遊亭遊七さん三遊亭あら馬さん、落語協会から移籍師してきた、桂 しん華さんですね。

あとはキリがないので立川流からは、立川小春志師が将来を嘱望されていますね。二ツ目では立川志ら鈴さんんもいます。頑張って欲しいと思います。

 女性噺家の特徴として古典落語の主人公を女性に変えて演じることが当たり前になって来ていますが、それも良いですが、やはり本来の古典でどれぐらい通じるのか見せて欲しいとお思います。
 それが出来てる噺家さんも数名いますので頑張って欲しいとおもいます。


追伸……林家正楽師の御冥福を謹んで申し上げます。紙切りという芸は「重要無形文化財」に指定して欲しいです!

何故、芸協に春風亭や柳家、林家、三遊亭の亭号があるのか?

toshiさんのご質問について書いて行きたいと思いますが、多岐に渡る為、少しずつ書いて行きたいと思います。
まず、春風亭についてですが、本筋は落語協会の、柳枝一門ですが、これは八代目で途切れてしまっています。
芸協の春風亭ですが、これは六代目春風亭柳橋先生が最初です。柳橋は本来は亭号が「麗々亭柳橋」なのですが、六代目が襲名の時に春風亭に変えてしまいました。だから芸協の春風亭は全てこの一門です。
 落語協会の春風亭ですが、これは八代目正蔵師が弟子の照蔵(柳朝)が真打昇進の時に「林家は借り物なので弟子に継がせる訳にはいかない」と言って芸協の柳橋先生
に相談して春風亭の亭号を使う許可を貰ったのです。だから、今名乗ってるのはこの一門です。
 
 次に三遊亭ですが、本筋は六代目圓生一門です。これは現在、圓丈一門と故圓窓師、圓彌師の一門だけが落語協会に残っています。だからこの一門の噺家さんも圓生を継ぐ権利があるのです(笑)
 落語協会の他の三遊亭ですがこれは圓歌一門と金馬一門です。他にはおりません。
 芸協の三遊亭ですがこれは四代目三遊亭圓馬一門です。圓馬師や遊三師も小遊三師もこの一門です。だから芸協の三遊亭には馬の字がつく噺家さんが多いのです。

林家についてですが、本来は上方が本筋です。
芸協の林家ですが、紙切りの林家正楽師の弟子の今丸師がいますね。その関係かも? 
落語協会の林家は七代目正蔵師の一門(海老名家の一門)と八代目正蔵師の木久扇師の一門ですね。木久扇師については昇進時にすでに売れて名前が定着していたので、そのまま林家を使わせたそうです。 笑点の好楽師も元は「林家九蔵」を名乗っていました。
 
おまけに 桂についてですが、これは芸協は桂小文治師の一門です。師は上方から東京に招かれて定着して多くの弟子を育てました。
 系図はここを参照してください。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%96%87%E6%B2%BB%E4%B8%80%E9%96%80

ご覧になると分かると思いますが、亭号もかなり色々な亭号を名乗っています。その経緯については詳しくは、申し訳ありませんが知りません。すみません。(五代目古今亭今輔など)

 落語協会でも五街道雲助一門は真打ち昇進は師匠から独立することなので、違う亭号を名乗らせるそうです。
 春風亭小朝一門は少し考えが違うようで、落語界に残ってる(使われていない)由緒ある名前を使う方針もあるそうです。
 蝶花楼桃花師の蝶花楼は元は八代目正蔵師が名乗っていた名(蝶花楼馬楽)で柳家の名前では由緒ある亭号です。
 もとは小さんを襲名する噺家が前名として名乗る名前だったそうです。(蝶花楼馬楽)

詳しく書くとキリがないのでこのへんでご容赦ください(笑)


追記
 根岸の林家について書くのを忘れていました(笑)
 これは今の正蔵師の祖父が、七代目柳家小三治を名乗っていましたが、彼が師匠の柳家三語楼についいて協会を脱退した為、協会から名前を返すように言われたのです。この時に揉めて解決策として、六代目正蔵の遺族から、許可を得て名前を借りたのです。それが七代目林家正蔵です。ですからこの正蔵も本来は借り物なので、根岸の海老名家には正蔵の名を管理する権利は無い、とも言われています。そこがwikiではきちんと書いてありません。

落語の登場人物を考える

お遊び企画です!
「お若伊之助」「お節徳三郎」「お藤松五郎」「おさん茂兵衛」「お初徳兵衛」「お松卯之吉」「お半長兵衛」など落語には恋愛モノと言って良いジャンルがあります。これらの噺をドラマや映画にした場合、どんな役者が似合うのか、皆様もこれはと思う役者、女優がいるのか、それぞれの想いはあると思います。
そこで皆さんにコメント欄で思いの丈を述べて頂きたいと思います。
 勿論、落とし噺でも大歓迎です! 「芝浜」「火焔太鼓」「百年目」などや「粗忽長屋」「粗忽の釘」なども良いと思います。また「百川」なども考えると楽しいと思います。
皆様、よろしくお願い致します。

まず落語の題名、そして登場人物と俳優名の順に書いてみてください。


「百川」
百兵衛---永島敏行
初五郎---風間杜夫
鴨池先生---寺尾聰
 その理由とか……
こんな感じでお願いします

休載のお詫びと事後報告

20230324094017長い間更新を休んでしまい申し訳ありませんでした。
 体調も少しずつ回復して参りましたので近々更新しようと考えています。

 何故、休載することになったのか説明と経緯を書いてみたいと思います。
 
私の家族(妻)は以前より保護猫の活動の手伝いをしています。現在我が家には三匹の猫がおりまして、そこに新しい家族が加わりました。
 通常、新しい猫を飼う場合、一月ほどその猫をゲージに入れて環境に慣れさせます。以前の猫もそうやって来ましたので今回もそうしました。
 二週間ほど経過した火曜の夜、少し慣れて来たので妻が少しゲージから出して抱いて毛づくろいをしていた所、妻の腕から逃げ出しまして家の中を逃げまわり始めたのです。妻と遊びに来ていた娘だけでは元に戻すことも出来ずに困り果てていました。
 そこで私が捕まえることにしたのですが、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、猫の弱点は首の後ろです。そこを掴もうとしたことろ、私の手を噛みまして、興奮状態になってしまいました。
 何度か挑戦してやっと捕まえることが出来ましたが私は両手に七箇所噛まれまして流血の惨事となってしまいました。すぐに洗浄と消毒をしたのですが、その夜はそのまま過ごしました。

 翌日の水曜日の午後に(午前中は仕事と用事がありました)主治医のところに行ったところ
「これは内科では見られないので皮膚科か外科に行きなさい」
 そう言われ、これも普段から見て貰ってる皮膚科に行ったことろ「本日午後休診」となっていました。仕方ないので明日午前中に行こうと思いその日は帰って来ました。今から思えばこの時に他の医者に行っていればよかったのですが、その夜から発熱仕出しました。39℃を超える熱を出してしまい、素人判断ですが解熱剤を飲んで何とかやり過ごしました。
 このとき両手は腫れ上がり、まるで巨人の手になってしまいました。何とかブログを更新して休む旨をお伝えしたところでした。
 翌日に皮膚科に行き、破傷風のワクチンと解毒剤を打って貰い、濃度止め(抗生剤)を貰って来ましたが、それが中々効かず、1週間後に僅かに良くなった程度だったので、先生は薬剤の量を倍に増やしてくれました。それでも良くなるには時間が掛かりました。
 先日、診察して貰ったことろ別な抗生剤に切り替わりました。手の腫れも少し治まり、何とかタイピング出来るようになりました。熱も微熱はあるものの何とか日常生活出来るようになりました。
 ブログの更新も多分できると思いますので、何とか更新して行きますので、誠に勝手ながら皆様方に置かれましては、これからもご贔屓のほどよろしくお願いします。
 

独断と偏見による寄席案内

 日本テレビの「笑点」のメンバーに、春風亭一之輔師が新たに加わりまして、落語にまた注目が集まろうとしています。
 そこでこのブログでも、「落語を聴いてみたいけど、よく判らない」とか「落語って何処で聴けるの?」という問に答えて行きたいと思います。
 落語を聴くには、お目当ての噺家さんが出演する落語会や独演会のチケットを買って行けば良いのですが、全く知らない方にとっては敷居が高いと思います。
 その場合はまず、一年中営業していて都内に四件ある落語定席の寄席に行くことをオススメします。
 都内には、四件の寄席があります。一応永田町(本当は隼町)に国立の寄席もありますが、今年の秋で建て替えの為に休業致しますので今回、紹介は省略させて頂きます。

基本的に寄席はその月の1〜10日までを「上席」 11〜20日までを「中席」 21〜30日までを「下席」と呼び、十日間交代で芸協と落語協会が興行を行っています。
 31日は「余一」と呼び「余一会」と呼ばれる特別興行が行われます。この日は両協会以外の噺家さんも出演することがあります。

【上野鈴本演芸場】 台東区上野2-7-12
 上野の中央道りに面しています。福神漬で有名な「酒悦」の隣のビルですね。入り口の上に太鼓があり「一番」や「二番」を前座さんが叩いています。運が良かったら見ることが出来るでしょう。
 歴史のある寄席で、江戸時代から続いています。(当時は講談の寄席でした)
 ここは昼夜入れ替えとなっています。落語協会だけが興行を行っており、他の協会の芸人は出ていません。かっては芸術協会も興行を行っていたのですが、当時の石亭とモメた為、現在は出演拒否状態となっています。
 落語協会の人気者や若手実力者が出るので、賑わっています。 ここの席はテーブル付きですので、飲食の際は便利ですね。格調のある寄席です。
 一人の持ち時間は、浅草や末廣と比べると割合長い方です。

【新宿末廣亭】 新宿区新宿3-6-12
 地下鉄の新宿3丁目駅から少し入ったところにあります。如何にも寄席、という雰囲気を外見から漂わせています。建物そのものは戦後すぐに建てられました。
 近年大幅な改装が施され椅子などが新しくなりました。また左右に桟敷席があるのも特徴です。
 基本的には昼夜入れ替え無しなので、昼の前座さんから夜のトリまで居ることが出来ます(体力があればですが)
 ここは芸術協会と落語協会が交互に芝居を行っています。ここの芸術協会の興行では協会以外の噺家さんも出演します。上方や円楽一門会の噺家さんも出演しますし、芝居によっては立川流の噺家さんも出演することがあります。
 個人的な感想ですが、浅草等に比べると、お客さんの反応が少し大人しく感じます。言い換えると「上品」な感じがします。その分、浅草などに比べるとウケが少し弱い印象があります。
 場内や外観の雰囲気など、初めての寄席としてオススメ出来ます。
一人の持ち時間は15分から長くても20分ぐらいですね。その分出演者が多いです。

【浅草演芸ホール】 台東区浅草1-43-12
 浅草の六区の中にある寄席です。ここも昼夜入れ替え無しですので長く居ようと思えば居られます。 読売新聞が招待券を配っていますので、昼席などは結構混んでいます。(東武線沿線の人が多い印象)
 ですので昼席はウケの良い芸人さんが出る傾向にあります。反面、夜席はじっくりと聴かせる人が出ますね。
 ここでは芸人さんも結構、素を出していると個人的は思います。少し間違えてもお客さんが温かいので緩い雰囲気があります。それが如何にも寄席らしいと感じてる人も大勢います。
 ここでの芸協は「お客さんの脇をくすぐってでも笑わす」という方針が貫かれています。それを期待するお客さんも大勢います。
 一方、落語協会は、あくまでも落語(噺)でお客さんを楽しませるという方針が見受けられます。
 欠点は椅子が古いので長く座ってると腰が痛くなることですね。
ここも、一人の持ち時間は15分から長くても20分ぐらいですね。その分出演者が多いです。

【池袋演芸場】 豊島区西池袋1-23-1エルクルーセビル
 ここはビルの地下にある寄席で、しかも定員が99人と少ないので、高座と客席が近いです。そのため噺家さんの息遣いや細かい仕草もよく分かります。
 ですので落語通と呼ばれる方が好んで通っています。また、出演者の数が他の寄席に比べて少ないので一人の持ち時間が長いので、じっくりと噺を聴くことが出来ます。
 かっては本当にお客さんが入らない寄席で有名でした。
 
どの寄席もトリと呼ばれる最後の出演者は持ち時間が長く取ってあり、じっくりと聴かせてくれます。

如何でしたでしょうか? 各寄席の出演者はそれぞれのホームページで確認してください。当日の変更などがありますし、代演などで思いがけない噺家さんが出ることもあります。それも寄席の楽しみです。
 
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