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昨日に続いて、子別れの話です。
二人の違いは、熊さんの態度の描写にも表れています。
番頭さんと木場に木を見に行く時の二人のやり取りのシーンで、番頭さんが、以前のおかみさんの事を聞いた時、小三冶さんは、「かかあにはそれ程でもないけど、子供には会いたいですね。」的な事を言ってます。この話が出来た頃としては、女房の事など
口に出して言えないと言うのが常識だったのでしょう。後の再会のシーンで、はっきりと元に戻って欲しいと言っています。
志ん朝さんの方は、番頭さんに聞かれた時から、ハッキリと「会いたい」と口に出しています。そして自分の思いのたけを口に出しています。志ん朝さんの方が現代的に描かれています。
私はどちらも好きなのですが、皆さんはどうですか?