2015年05月
これは昨日の咲き具合です。暑いのでどんどん咲き出しています。
そういえば今年の八月二日にイイノホールで柳家さん喬師が「牡丹灯籠」の全段通し口演をするそうです。
全段と言うから凄いな! と思ったのですが、どうやらそうではなさそう……
「黒川孝助による仇討ち」の部分は抜かすみたいですね。なら全段では泣く「抜読み」じゃないかしら?
六代目圓生師はこの部分を残しませんでしたね(圓生百席)
今となっては仕方ないのですが、速記から復元するしか無いのでしょうね。
雲助師や圓窓師あたりやってましたかね?
調べたら、昨年も三時間掛けて演じたみたいですね。でも三時間じゃ全段通しは無理ですね。
三時間は凄いけど、広告に偽りありですね。
暑くなるとやはり怪談なんですね……
これは今朝の同じ田圃です。角度が違いますが、一日で大分咲いたのがお分かりになると思います。
来週あたり見頃かな? 6,7なんて良いかもですね(^^)
花菖蒲が大分咲き始めました。今年は見頃が早いかも知れません!
入り口のところです。ここの田圃は色々な種類が植わっています。
奥を望んだところです。
ではまた〜
入り口のところです。ここの田圃は色々な種類が植わっています。
奥を望んだところです。
ではまた〜
今日は休みなので友人を誘って芸協の真打昇進襲名披露興行に行ってきました。
写真は雷門の横側です。皆さん知っていました? 雷門にはエアコン付いてるんですよ。中で作業する時に使用するんでしょうかね?
早くから行けば良かったのですが、到着した時は前座さんの鯉佐久さんが「新聞記事」をやっていました。それにしても前座さんにしては時間が長くきちんと一席やっていました。元気なのが良いですね。
そして小痴楽さんの「浮世床」の将棋のくだりです。ここでわざわざ「将棋」と書いたのには理由があります。それは後ほど……
続きがマジックジェミーさんのマジックですね。正直、私、ステファニーさんコンビの方が好きですw
可龍さんの「大安売り」の後に文治師が登場して、「自分は出来る演目が三つしかない。全部今日出ちゃったので、『浮世床』の続きをやります」
そう言って本当に「浮世床」の続きである「夢の話」に入りました。まあ、リレー落語だと思えば良いのですが……
なんでしょうね? 真打の得意演目と被ってしまいそうだったので、あえてやったのか? 良く判りませんでした。
でも、文治師、襲名の頃より芸が荒くなりましたね。前の様な感じになりました。どうしたのかな?
扇鶴師の俗曲の後は夢花さんで「二人旅」でしたが、何故かここまで出て来た芸人さん、皆、普段と感じが違っていました。早口で語尾がハッキリしない……文治師は同じでガサツでしたが(笑
次は春馬師で「ぞろぞろ」でしたオリジナルでしたが、サゲが新真打にちなんだサゲでした(正直改悪ですね.これじゃ真打うかばれない……)
宮田陽、昇の漫才の後は楽輔師で「替り目」でした。こちらは手堅い感じでしたね。
そして上方落語の鶴光師です。見台、膝隠し、に小拍子で「義眼」を演じてくれました。その後は今丸師の紙切りで、仲入りは笑三師の「異母兄弟」でしたが、さすがに声量が落ちて来ていました。お元気そうでしたが、頑張って欲しいと思いました。
そして、口上です。向かって左から、司会の夢花、楽輔、小柳枝、と続き昇進の小柳、小夢、夢丸と並び鶴光、小遊三、笑三と続きます。
まあ、噺家の口上ですから、お笑い中心で賑やかでした。最後はいつもどおり三本締めで緞帳が降りました。
後半のトップは昇進の三人のうちトリ以外の者が出ます。最初は小夢さんで古典で「皿屋敷」でした鳴り物入りでしたが、その場面で本人が一番驚いていました。きっといきなりだったのでしょうね。この人は新作の方が良いと思いました。口調が新作口調なので古典はやや辛く感じました。
続きは小柳さんです。珍しい「四人癖」でした。これは仕草で笑わせる噺ですから、演者が忙しくて大変です。彼は声が良いので、正直違った噺が良かったですね。
漫才の東京太、ゆめ子の後は小遊三師の登場です。出て来ただけで高座が明るくなるのはやはり凄いですね。「金明竹」の『骨川』の部分で高座を降りました。でも客席を沸かせて降りたので満足度は高かったですね。
その次が小柳枝師で「たがや」でした。やはり目線の使い方が良かったです。
膝の太神楽の鏡正二郎さんが終わるといよいよ今日のトリの二代目夢丸さんです。
「まってました!」「たっぷり!」と幾つもの声が掛かり、大変な盛況です。
演目は「茶の湯」でしたが、長屋の衆の部分は抜かしていましたね。時間の関係ですが、少し惜しかったですね。
今日は満足度の高い日でした。夢丸さんは良くなると思いましたね。将来が本当に楽しみです。いずれは芸協を背負って行く噺家になると思いました。
写真は雷門の横側です。皆さん知っていました? 雷門にはエアコン付いてるんですよ。中で作業する時に使用するんでしょうかね?
早くから行けば良かったのですが、到着した時は前座さんの鯉佐久さんが「新聞記事」をやっていました。それにしても前座さんにしては時間が長くきちんと一席やっていました。元気なのが良いですね。
そして小痴楽さんの「浮世床」の将棋のくだりです。ここでわざわざ「将棋」と書いたのには理由があります。それは後ほど……
続きがマジックジェミーさんのマジックですね。正直、私、ステファニーさんコンビの方が好きですw
可龍さんの「大安売り」の後に文治師が登場して、「自分は出来る演目が三つしかない。全部今日出ちゃったので、『浮世床』の続きをやります」
そう言って本当に「浮世床」の続きである「夢の話」に入りました。まあ、リレー落語だと思えば良いのですが……
なんでしょうね? 真打の得意演目と被ってしまいそうだったので、あえてやったのか? 良く判りませんでした。
でも、文治師、襲名の頃より芸が荒くなりましたね。前の様な感じになりました。どうしたのかな?
扇鶴師の俗曲の後は夢花さんで「二人旅」でしたが、何故かここまで出て来た芸人さん、皆、普段と感じが違っていました。早口で語尾がハッキリしない……文治師は同じでガサツでしたが(笑
次は春馬師で「ぞろぞろ」でしたオリジナルでしたが、サゲが新真打にちなんだサゲでした(正直改悪ですね.これじゃ真打うかばれない……)
宮田陽、昇の漫才の後は楽輔師で「替り目」でした。こちらは手堅い感じでしたね。
そして上方落語の鶴光師です。見台、膝隠し、に小拍子で「義眼」を演じてくれました。その後は今丸師の紙切りで、仲入りは笑三師の「異母兄弟」でしたが、さすがに声量が落ちて来ていました。お元気そうでしたが、頑張って欲しいと思いました。
そして、口上です。向かって左から、司会の夢花、楽輔、小柳枝、と続き昇進の小柳、小夢、夢丸と並び鶴光、小遊三、笑三と続きます。
まあ、噺家の口上ですから、お笑い中心で賑やかでした。最後はいつもどおり三本締めで緞帳が降りました。
後半のトップは昇進の三人のうちトリ以外の者が出ます。最初は小夢さんで古典で「皿屋敷」でした鳴り物入りでしたが、その場面で本人が一番驚いていました。きっといきなりだったのでしょうね。この人は新作の方が良いと思いました。口調が新作口調なので古典はやや辛く感じました。
続きは小柳さんです。珍しい「四人癖」でした。これは仕草で笑わせる噺ですから、演者が忙しくて大変です。彼は声が良いので、正直違った噺が良かったですね。
漫才の東京太、ゆめ子の後は小遊三師の登場です。出て来ただけで高座が明るくなるのはやはり凄いですね。「金明竹」の『骨川』の部分で高座を降りました。でも客席を沸かせて降りたので満足度は高かったですね。
その次が小柳枝師で「たがや」でした。やはり目線の使い方が良かったです。
膝の太神楽の鏡正二郎さんが終わるといよいよ今日のトリの二代目夢丸さんです。
「まってました!」「たっぷり!」と幾つもの声が掛かり、大変な盛況です。
演目は「茶の湯」でしたが、長屋の衆の部分は抜かしていましたね。時間の関係ですが、少し惜しかったですね。
今日は満足度の高い日でした。夢丸さんは良くなると思いましたね。将来が本当に楽しみです。いずれは芸協を背負って行く噺家になると思いました。
暫く更新をサボっていて申し訳ありません。
今日は「青菜」を取り上げてみたいと思います。
るお屋敷で仕事中の植木屋、一休みで主人から「酒は好きか」と聞かれます。
もとより酒なら浴びるほうの口。そこでごちそうになったのが、上方の柳陰という「銘酒」だが、これは、実は「なおし」という焼酎を味醂で割った酒。
植木屋さん、暑気払いの冷や酒ですっかりいい心持ちになった上、鯉の洗いまで相伴して大喜び。
「時におまえさん、菜をおあがりかい」「へい、大好物で」。
ところが、次の間から奥さまが「旦那さま、鞍馬山から牛若丸が出まして、名を九郎判官(くろうほうがん)」と妙な返事。
旦那は「義経にしておきな」と返します。
これが、実は洒落で、菜は食べてしまってないから「菜は食らう=九郎」、「それならよしとけ=義経」というわけで、客に失礼がないための、隠し言葉だというのです。
植木屋さん、その風流にすっかり感心して、家に帰ると女房に「やい、これこれこういうわけだが、てめえなんざ、亭主のつらさえ見りゃ、イワシイワシってやがって……さすがはお屋敷の奥さまだ。同じ女ながら、こんな行儀のいいことはてめえにゃ言えめえ」「言ってやるから、鯉の洗いを買ってみな」。
そこに通り掛かったのが悪友の大工の熊。
「こいつぁ、いい」とばかり、女房を無理やり次の間……はないから押入れに押し込み、熊を相手に「たいそうご精がでるねえ」から始まって、ご隠居との会話をそっくりやろうとするが……。
「青い物を通してくる風が、ひときわ心持ちがいいな」「青いものって、向こうにゴミためがあるだけじゃねえか」「あのゴミためを通してくる風が……」「変なものが好きだな、てめえは」
「大阪の友人から届いた柳陰だ、まあおあがり」「ただの酒じゃねえか」
「さほど冷えてはおらんが」「燗がしてあるじゃねえか」
「鯉の洗いをおあがり」「イワシの塩焼きじゃねえか」
「時に植木屋さん、菜をおあがりかな」「植木屋は、てめえだ」
「菜はお好きかな」「大嫌えだよ」。タダ酒をのんで、イワシまで食って、今さら嫌いはひどい。
ここが肝心だから、頼むから食うと言ってくれと泣きつかれて、
「しょうがねえ。食うよ」「おーい、奥や」
待ってましたとばかり手をたたくと、押し入れから女房が転げ出し、「だんなさま、鞍馬山から牛若丸がいでまして、その名を九郎判官義経」と。
植木屋さんは困って、「うーん、弁慶にしておけ」
「柳陰」は、元々は「味醂」を造る時に焼酎を多めにしたお酒だったようですが、
簡易的には「焼酎」と「味醂」を2:1の割合で割ったたものです。
言うなれば「お江戸カクテル」と言う感じでしょうか。よく冷やしてのむ酒だったそうです。
オチの「弁慶」は「考えオチ」で、「立ち往生」と言う意味です。
今では「義経記」の、弁慶立ち往生の故事が判りづらくなってしまったり、
「立ち往生」と言う言葉が判らないと、説明なしには通じなくなっているかも知れませんね。
この噺の思い出としては、もう三十年も前でしょうか、 上野鈴本の八月の「夏祭り」で小三治師が仲入りで登場して「青菜」を演じました。
これが凄かったです。どこかにも書いていたと思いますが、鈴本の客席が旦那の家の庭に変わってしまったのです。わたし達お客は植木の合間から覗いている感じでした。
いはやや、あの時の小三治師は凄かったです!
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今日は「青菜」を取り上げてみたいと思います。
るお屋敷で仕事中の植木屋、一休みで主人から「酒は好きか」と聞かれます。
もとより酒なら浴びるほうの口。そこでごちそうになったのが、上方の柳陰という「銘酒」だが、これは、実は「なおし」という焼酎を味醂で割った酒。
植木屋さん、暑気払いの冷や酒ですっかりいい心持ちになった上、鯉の洗いまで相伴して大喜び。
「時におまえさん、菜をおあがりかい」「へい、大好物で」。
ところが、次の間から奥さまが「旦那さま、鞍馬山から牛若丸が出まして、名を九郎判官(くろうほうがん)」と妙な返事。
旦那は「義経にしておきな」と返します。
これが、実は洒落で、菜は食べてしまってないから「菜は食らう=九郎」、「それならよしとけ=義経」というわけで、客に失礼がないための、隠し言葉だというのです。
植木屋さん、その風流にすっかり感心して、家に帰ると女房に「やい、これこれこういうわけだが、てめえなんざ、亭主のつらさえ見りゃ、イワシイワシってやがって……さすがはお屋敷の奥さまだ。同じ女ながら、こんな行儀のいいことはてめえにゃ言えめえ」「言ってやるから、鯉の洗いを買ってみな」。
そこに通り掛かったのが悪友の大工の熊。
「こいつぁ、いい」とばかり、女房を無理やり次の間……はないから押入れに押し込み、熊を相手に「たいそうご精がでるねえ」から始まって、ご隠居との会話をそっくりやろうとするが……。
「青い物を通してくる風が、ひときわ心持ちがいいな」「青いものって、向こうにゴミためがあるだけじゃねえか」「あのゴミためを通してくる風が……」「変なものが好きだな、てめえは」
「大阪の友人から届いた柳陰だ、まあおあがり」「ただの酒じゃねえか」
「さほど冷えてはおらんが」「燗がしてあるじゃねえか」
「鯉の洗いをおあがり」「イワシの塩焼きじゃねえか」
「時に植木屋さん、菜をおあがりかな」「植木屋は、てめえだ」
「菜はお好きかな」「大嫌えだよ」。タダ酒をのんで、イワシまで食って、今さら嫌いはひどい。
ここが肝心だから、頼むから食うと言ってくれと泣きつかれて、
「しょうがねえ。食うよ」「おーい、奥や」
待ってましたとばかり手をたたくと、押し入れから女房が転げ出し、「だんなさま、鞍馬山から牛若丸がいでまして、その名を九郎判官義経」と。
植木屋さんは困って、「うーん、弁慶にしておけ」
「柳陰」は、元々は「味醂」を造る時に焼酎を多めにしたお酒だったようですが、
簡易的には「焼酎」と「味醂」を2:1の割合で割ったたものです。
言うなれば「お江戸カクテル」と言う感じでしょうか。よく冷やしてのむ酒だったそうです。
オチの「弁慶」は「考えオチ」で、「立ち往生」と言う意味です。
今では「義経記」の、弁慶立ち往生の故事が判りづらくなってしまったり、
「立ち往生」と言う言葉が判らないと、説明なしには通じなくなっているかも知れませんね。
この噺の思い出としては、もう三十年も前でしょうか、 上野鈴本の八月の「夏祭り」で小三治師が仲入りで登場して「青菜」を演じました。
これが凄かったです。どこかにも書いていたと思いますが、鈴本の客席が旦那の家の庭に変わってしまったのです。わたし達お客は植木の合間から覗いている感じでした。
いはやや、あの時の小三治師は凄かったです!
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