らくご はじめのブログ

落語好きの中年オヤジが書いてる落語日記

2015年03月

浅草演芸ホール3月下席夜の部三日目

雷門今日は休みなので浅草にいきました。
正直、出先だと例の「RS計画」の再生数が気になって何回も確認してしまいました。
追い上げられています。皆様宜しくお願い致しますm(_ _)m
「RS計画」

さて、前座さんは、つる子さんで「たらちね」でした。恐らく教わった通りに演じていましたね。頑張って欲しいです。

朝也さんが「子ほめ」でした。サゲは「半分だ」でしたね。個人的には「只だ」の方が好きです。
そして柳朝さんでした。元気になられて良かったです。演目は「転失気」でした。次が小菊さんで、その次が圓丈師でした。白鳥師の「シンデレラ伝説」でしたね。何か得した気分です。
お次がさん喬師でしたが時間の関係か「替り目」を短くやりました。10分掛からなかったと思います。正楽師の紙切りの後は、市馬師で「長屋の花見」でしたがきっちりとやりましたね。さん喬師が時間を譲ったのかも知れません。
会長、HPの件考え直してください!

そして志ん輔師で「紙入れ」でしたが思い入れたっぷりに演じました。のいる順子師の漫才の後は仲入りでこぶ蔵でした。「新聞記事」でしたが。ひどかった……間が……悪いものを見てしまいました。

喰い付きは馬石師で「花色木綿」でした。さすが古今亭一門です!
夢葉さんのお笑いマジックの後は文楽師で「六尺棒」でした。いい出来でしたね!
次が百栄師で「道具屋」でした。これも無難でした。
膝前が圓太郎師で「権助芝居」でした。時期はずれのこの噺をよく演じていましたね。
仙三郎社中の後はトリの一之輔師で「茶の湯」でした。この噺は先代柳朝師が三代目金馬師から受け継いだ噺ですが今日の一之輔師は若い女性客が多かったので大胆にアレンジしていました。まるで喬太郎師の感じでしたね。あの地味な噺を爆笑に変えていました。寄席ならありだと思いました・
 満員のお客さんが入っていて、誰もが全力で演じていたと思います。
 HPの事はさておき、こうした高座を続けて欲しいと思いました。

人間国宝 桂米朝師匠の訃報と落語協会のHPの改悪

048420_桂米朝落語見出し人間国宝で上方落語の重鎮、桂米朝師匠が19日午後7時41分、肺炎のため死去致しました。89歳でした。

 正直、もう高座は無理だとは思っていましたが、やはり残念でなりません。
噺家さんが亡くなると噺もそうですが、それを支えていた知識も無くなってしまうのが辛いですね。
謹んでご冥福をお祈りします。

我が街の師匠、柳家小袁治師の今日のブログで知ったのですが、4月から落語協会のHPが縮小されるそうです。
理事会で「重きを置く必要無し!」と決まったとか!
柳家小袁治師のブログ
何でも会長の市馬師自体が協会のHPを見たことがないというから呆れます。
正直、歌なんか歌ってるより重大ですよこれは!
これからは代演の情報も載らなくなるのでしょうか?
4月以降のHPを見ないと何とも言えないがHP委員は職を解かれるそうです。

この記事に関してはいずれ続報を載せます!
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小言幸兵衛という噺

57f24c26RS計画の公式から「RS計画を応援して下さって大変ありがたいのですが、宣伝方法がやや適切でない可能性があるため、できれば作品を取り下げて貰いたい」というような趣旨の連絡を貰いましたので、pixiviの作品は取り下げました。ブログでは宣伝することはOKを戴きましたので、これからも宜しくお願い致します。
おかげさまで「RS計画」は順調に再生数を伸ばしています。
どうか、引き続き応援を宜しくお願い致します。m(_ _)m

ということで今日は「小言幸兵衛」です。
この噺は六代目圓生師が得意にしていました。最も他の師匠方も演じていました。
志ん生師は「搗屋幸兵衛」と言う方を演じていました。これは、「小言幸兵衛」の前段と一応されています。
麻布の古川に住む大家の田中幸兵衛さんで、一応同じ人物となっていますが、今では完全な別バージョンと考えた方が良いのでは無いでしょうか。
元々は、『借家借り』という上方落語の演目でしたが、かなり古くから江戸でも演じられていました。

麻布の古川に住む田中幸兵衛さんと言う人、朝、長屋を一回りして、小言を言って来ないと気が済まない気性で、親切心からつい小言が出るのだが、その度が過ぎるきらいがあり、中々店子が長続きしません。
しかし、造作が良いので、借りたい者は次から次へとやって来ます。
今日も豆腐屋さんが来たのですが、口の効き方が気に食わない事から始まって、色々と言います。
ついに豆腐屋さん切れて、啖呵を切って出て行って仕舞います。
次に来たのが仕立屋さんですが、始めは良く、上機嫌で話していたのですが、息子さんの事になると一変。
貸せないと言い出します。
理由を聴くと、「長屋に心中がでるから」と言う事。訳を聴いてみると・・・・

自分の所から心中なぞ出ようモノなら、大家さんの責任になりますので、うっかりとは貸せないのですがね。
大家さんは、普通は地主に雇われた家作(長屋を含む借家)の管理人ですが、
町役を兼ねていたので、絶大な権限を持っていました。
万一の場合、店子の連帯責任を負わされますからその選択に神経質になるのは当たり前で、
幸兵衛さんの猜疑心は、異常でも何でもなかったわけです。

こうやって考えると、幸兵衛さんは、親切で責任感の強い、イザとなったら頼りになる人物とも思えますね。
でもそれじゃ噺にならないので、少しエキセントリックにそして妄想癖がある様に描いていますね。

落語に出て来る大家さんでも「髪結新三」に出て来る大家さんは少し”ワル”で、新三が無宿者と知ってても、
店を貸しています。噺の中でも新三に向かって「江戸中で無宿人に貸す大家がいると思っているのか・・・」
の様な台詞を言っています。知ってて貸している”ワル”なんでしょうね。
幸兵衛さんだったら、絶対貸さないでしょうね。続きを読む
 
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