今日は「提灯屋」です。
この噺は提灯の種類と紋の種類の両方が判っていないと、かなり辛い噺ですね。
噺自体が面白いので、知らなくてもそれなりに楽しめますが、知っているとよりリアルに感じます。
というわけで、それらの図を一応載せてみました。参考にしてください。
元々は上方落語の演目で、3代目圓馬師から4代目小さん師に伝わり、東京へと移植されたそうです。
もちろん今でも柳家の噺で、小三治師の得意演目ですね。
五代目小さん師ももちろん得意にしていました。
横町の若い者がちんどん屋から広告を貰って来たが読める奴がいません。
御隠居さんに読んで貰うと提灯屋が開店して、万一描けない紋があれば、提灯を無料で差し上げます言う事。
やんちゃな横丁の若い者が早速駆けつけて、「俺っちの紋は、鍾馗様が大蛇を胴切りにした紋だ、描けるかい?」
「そんな紋は描けません」
「大蛇はつまりウワバミだ、これを鍾馗様の剣で胴切りにしたら、
片方がウワで片方がバミ、つまり『剣かたばみ』提灯貰ってくよ」
続いて「俺っちは、仏壇の地震だ、描けるかい?」「描けねえ、つまり地震で鈴も堂も崩れるから『竜胆崩し』、提灯貰ってくよ」
『ねじ梅』やら『括り猿』と、こんな調子で次々に提灯を貰って来るので、御隠居が罪滅ぼしにと、
『丸に柏』と普通の紋を注文するのだが、提灯屋は疑心暗鬼になって
「う〜ん、分かった、スッポンに鶏だな!」
カシワは関西以西の地域で、鶏肉をさす言葉です。
サゲはそのままにしたのですね。
東京の人はカシワとは言いませんから、分かり難いですね。
提灯屋さんというと、「花筏」の提灯屋さんが印象的ですね。
昔は生活に欠かせない道具だったので、それだけ親しみがあったのでしょうね。(^^)
昔の人々は特に江戸っ子はシャレ好きで、地口、なぞかけなど、
を楽しみ、時には賭けの対象にしました。
特に判じ物は好きだった様で、絵や文字から、
隠された意味を解かせるもので、現在の絵解きパズルの様なモノですね。
最近外国、特にヨーロッパでやアメリカでは日本の家紋が人気があるようです。
彼らに云わせると「クール」なんだそうです。続きを読む
この噺は提灯の種類と紋の種類の両方が判っていないと、かなり辛い噺ですね。
噺自体が面白いので、知らなくてもそれなりに楽しめますが、知っているとよりリアルに感じます。
というわけで、それらの図を一応載せてみました。参考にしてください。
元々は上方落語の演目で、3代目圓馬師から4代目小さん師に伝わり、東京へと移植されたそうです。
もちろん今でも柳家の噺で、小三治師の得意演目ですね。
五代目小さん師ももちろん得意にしていました。
横町の若い者がちんどん屋から広告を貰って来たが読める奴がいません。
御隠居さんに読んで貰うと提灯屋が開店して、万一描けない紋があれば、提灯を無料で差し上げます言う事。
やんちゃな横丁の若い者が早速駆けつけて、「俺っちの紋は、鍾馗様が大蛇を胴切りにした紋だ、描けるかい?」
「そんな紋は描けません」
「大蛇はつまりウワバミだ、これを鍾馗様の剣で胴切りにしたら、
片方がウワで片方がバミ、つまり『剣かたばみ』提灯貰ってくよ」
続いて「俺っちは、仏壇の地震だ、描けるかい?」「描けねえ、つまり地震で鈴も堂も崩れるから『竜胆崩し』、提灯貰ってくよ」
『ねじ梅』やら『括り猿』と、こんな調子で次々に提灯を貰って来るので、御隠居が罪滅ぼしにと、
『丸に柏』と普通の紋を注文するのだが、提灯屋は疑心暗鬼になって
「う〜ん、分かった、スッポンに鶏だな!」
カシワは関西以西の地域で、鶏肉をさす言葉です。
サゲはそのままにしたのですね。
東京の人はカシワとは言いませんから、分かり難いですね。
提灯屋さんというと、「花筏」の提灯屋さんが印象的ですね。
昔は生活に欠かせない道具だったので、それだけ親しみがあったのでしょうね。(^^)
昔の人々は特に江戸っ子はシャレ好きで、地口、なぞかけなど、
を楽しみ、時には賭けの対象にしました。
特に判じ物は好きだった様で、絵や文字から、
隠された意味を解かせるもので、現在の絵解きパズルの様なモノですね。
最近外国、特にヨーロッパでやアメリカでは日本の家紋が人気があるようです。
彼らに云わせると「クール」なんだそうです。続きを読む