らくご はじめのブログ

落語好きの中年オヤジが書いてる落語日記

2011年04月

落語の登場人物では誰が好きですか。その2

え〜昨日の続きです。(笑
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若旦那・・・「船徳」「唐茄子屋政談」「湯屋番」「紙屑屋」等数多く出ています。
大抵は徳三郎と言う名前で登場します。
生来の遊び好きで、何より粋を好みます。
しかし根は真面目なので目が覚めると改心します。
「船徳」では勘当されたままになり、船頭になります、
始めはおぼつかなかったのですが、
やがていっぱしの船頭となりラブロマンスも生まれます。

一八・・・野幇間。「愛宕山」「鰻の幇間」「つるつる」「幇間腹」等
何よりもお金が好き。お金の為なら狼に食われるのも厭いません。
大抵は策略が失敗したり騙されたりするのですが、
「愛宕山」では旦那に生涯贔屓にして貰えます。

赤井御門守・・・「粗忽の使者」「妾馬」「目黒の秋刀魚」「蕎麦の殿様」等
元は天皇家にも繋がる名家。将軍家とも姻戚関係が有ります。
本人は穏やかな人柄ですが、食べ物にうるさい。
サンマを食べたがったり、自分で蕎麦を打ちたがったりして家来を困らせます。
また、酒を飲むと気が大きくなる傾向あり。

横丁のご隠居・・・「茶の湯」「つる」「やかん」等長屋物一般
町内一の博識を誇ります。
宇宙から塵芥まで知らない事無いと言う素晴らしさ・・・但し自称
なぜかどの噺でも横丁に住んでます。

金坊・・・「初天神」「桃太郎」「真田小僧」「雛鍔」
兎に角こまっしゃくれていて、悪知恵がよく周り、大人をよく凹まします。
但し、悪気はありません。根は割合かわいい処もあります。
どうも別名で「亀」とも言うらしい・・

左甚五郎・・・「竹の水仙」「ねずみ」「三井の大黒」
ご存じ歴史に残る天才彫刻家。でも落語では大酒飲みで日に三升飲むと言う。

左官の長兵衛・・・「文七元結」「芝居の喧嘩」
腕は良いのだが、無類の博打好きで身上を傾けてしまう。
都合をつけてもらった五十両を気前よく見知らぬ若者にくれてしまう様な
きっぷの良さも有り。
(でも文七ってお金が届いてなかったら、どうしたのでしょうかね?)

佐平次・・・「居残り佐平次」前に詳しくやったので簡単に。
謎の人物、本当に居残りが商売だったかも解らず?
一説には某国の工作員説あり(笑

百兵衛・・・「百川」
奉公は初めてと言っているがどうか?
最後の間違いは完全に仕返しで、わざとだとブログ主は思って居ます。w

熊蔵・・・「夢金」
何よりも金が好き。しかし正義感も持ちあわせている。
実は普通の人なのかもしれないが、余りにも金が好きなだけなのかも知れない・・・

金・・・「素人鰻」
兎に角噂に聞こえた鰻職人で、その名前を聞いただけでお客が来ると言う程
神田川はこの人で持っていたそう。
但し、酒にだらしない。飲まれてしまうタイプ。
落語国の中では珍しい実在の人物。でも本物は真面目な方だったそう。

落語の登場人物では誰が好きですか。

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え〜各地で色んな夏の行事の中止やら実行しますとかの発表がありますが、
花火大会では江戸川区は中止だそうです。葛飾の花火大会は 7月26日(火)に開催されます。
足立の千住の花火は今のところ開催の予定だそうです。
但し日程が決まって無いので中止の可能性もありますね。
隅田川の花火も同じです。
今年、確実に東京で花火が見られるのは葛飾だけですねえ。皆さん7月26日は柴又に行きましょう。

あと、大相撲の技能審査場所をニコニコが全取り組みを生放送するそうです。
これは朗報でしょう(^^)ねえ、本当の真剣勝負が見られると言う事ですからねえ。

で、今日は落語の登場人物について少し書いてみたいと思います。
少しね’(^^)本格的に書くと、一日じゃ終わらないからww

手始めに「野ざらし」の緒方清十郎さん。
元御家人で、今は浅草門跡様の裏長屋に住んでいます。
昔は槍の名手だったと自分では言ってますが・・・どうだかw
その槍も今は無く、恐らく伊勢屋辺りに流れたかと・・・
大の釣り好きで、年中出かけています。
釣るのは魚ばかりで無く、若い女の骨なんかもたまに釣ります。

八五郎・・・通称「八っつあん」、「八」、「ガラっ八」などと呼ばれます。
長屋の住人の一人で、性格はそそっかしく、騒がしい。
「たらちね」では、清女という女性と結婚します。
職業は噺によって変わり、「船徳」では熊五郎と共に船頭をしているし、、
「八五郎出世」では大名の世継ぎを産んだ妹の縁で、大名に気に入られて侍として取り立てて貰う。
但しこれが出世かどうか?

熊五郎・・・通称「熊さん」、「熊公」、「熊」、「能天熊」とも。
長屋の住人の一人で、性格は八五郎と比べると少々荒っぽいですね。
「子別れ」では、酒乱が祟って妻に子供を連れて逃げられています。後で仲は戻りますが・・・
職業は大工が多いが、噺によっては変わり、「芝浜」では魚屋(店の名前も「魚熊」)、
「夢金」や「船徳」では船頭をしている。

甚兵衛さん・・・人がいい性格をしており、相談に乗ったり、仕事を紹介したりと面倒見がいいです。まあお人好しなんですね。「火焔太鼓」では古道具屋の主人で、人がいいのに加えて目が利かないので、
のべつ損ばかりしている。

与太郎・・・昨日と被りますが、
通称「与太」。
少々オツムが足りない者として扱われているが、立川談志師匠は与太郎は実は
頭がよく、誰も相手にしてないから一人遊びが巧い人物なのではないか?としています。
「酢豆腐」では豆腐を腐らせ、「かぼちゃ屋」では叔父さんにかぼちゃを売って来いと言われるが、全て仕入れ値で売ってしまいました。
ほとんどの噺では定職を持たずにブラブラしている事が多いのですが、
「大工調べ」では大工、「孝行糖」では飴を売って繁盛させています。
家族は母と二人暮らしという設定が多いが、「牛ほめ」では父親が、「ろくろ首」では兄がいるし、「錦の袈裟」では妻帯者なんです。

権助・・・地方出身の奉公者でやや抜けたところがあり、主人の浮気を手伝わされる役回りが多いですね。
しかし抜け目無い処等もあったり、やや皮肉屋な処もある。
「権助提灯」、「権助魚」などに登場。

定吉・・・丁稚奉公をしている小僧。こまっしゃくれた性格をしている反面
自分を「あたい」などと呼び言動には幼さが残ります。
「蛙茶番」、「七段目」、「四段目」と芝居マニアである噺が多いですね。

幸兵衛・・・通称「小言幸兵衛」。のべつ小言ばかり言っています。
若い頃はモテたのか、最低でも妻とその妹と二回は結婚している。
「小言幸兵衛」(搗屋幸兵衛)に登場。

喜瀬川・・・吉原の花魁。性格はきつくてワガママ。要は子供がそのまま成長した性格なんですね。
「三枚起請」では三人の男たちを騙し、「お見立て」では嫌いな客を追い返す為に嘘八百を並べ立てる。

お崎・・・「厩火事」に登場する髪結いでかなり腕は良く、贔屓のお客も多く抱える売れっ子です。
但し、年下の亭主にぞっこんで、半分ヒモみたいな生活をさしています。
惚れている事を素直に出せない、屈折したいじらしい女性。

松本留五郎・・・「代書屋」に出てくる最初の客。
なんというか、破天荒で思い込みが激しく、調子に乗りやすい性格。
ガタロで生計を立てている。何処か新しい就職先が見つかったそう。
只、愛すべき人物。

まあ、こんな処がメジャーですか。
書き漏らした人がいたらコメントして下さい。続編書くかも。(^^)

与太郎について考えてみました。

え〜今日は落語国最大のスターである与太郎について考えて見ます。
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WiKiによると・・・
性格は呑気で楽天的。何をやっても失敗ばかりするため、心配した周囲の人間から助言をされることが多い。
定職を持たずにぶらついていることが多いが、職を持っている場合は大工であることが多い。
「孝行糖」では親孝行ということになっている。「牛ほめ」などに父親が登場する。母親が直接登場することは少ないが、2人で暮らしていることが窺え、間接的に存在が明らかにされる噺は父親より多い。「ろくろ首」では兄がいることになっている。また、「錦の袈裟」では妻がいる。

となっています。
只、談志師匠は「与太郎はバカではなく、価値観の違う人物」と言っています。
又、演者としては実にインパクトがあったのが、古今亭志ん五師でした。
後に師匠の志ん朝師から「あのくらいは俺でも出来る」と言われました。
見てみたかったですねえ、志ん朝師の志ん五型の与太郎。

見かけは結構いい男らしく妻帯していたり、遊びに行くと結構モテるみたいですし、ろくろ首のお嬢さんには一目で気に入られ、初夜では2回もいたしたそう。
愛嬌があるようで、人の懐に入る才能があるかもしれません。
南瓜屋では人に売らしています。

また純粋な処もあり、人の話を聴いて自分も人助けがしたいと本機で思って行動したりしてます。
実に愛すべき人物ですね。
また、与太郎を、知的障害者だと考える方もいらっしゃるでしょうが、そこまでは行って無いのではと・・・
かなりユックリではあるが、一つ一つ丁寧に説明すればある程度は理解できます。

上方落語では登場しません。代わりに喜六と言う漫才のボケ役みたいな人物が登場します。
この人は与太郎とはどうも違いますねえ。
どっちかと言うと江戸での善兵衛さんの様な感じですねえ。
善兵衛さんと与太郎は違うのに、同じような演出をする噺家さんがいて、悲しくなりました。
かなり売れている噺家さんです。
善兵衛さんにこの喜六さんや与太郎の人物像を与えてしまったので、善兵衛さんが、人が良いのではなく
頼りない人物になってしまいました。(その音源は私がニコにUPしてますが・・・)
ちょっと悲しいです。(^^)

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最近思った落語(噺)の疑問

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まずは御礼から。
昨日のブログランキングでオヤジ部門で第2位にランキングされました。
これもひとえに訪問された皆様のお陰で御座います。
改めて御礼申し上げます。m(_ _)m

最近思った落語(噺)の疑問

「鰍沢」で主人公(新助)よりも後にしびれ薬入りの玉子酒を飲んだのに、片方はすぐに亡くなり
片方は対して悪くなっておらず、毒消しを飲んですぐ治った事がなんか疑問に残りますね。
他にも時間軸があやふやな感じがします。
上手い噺家さんだと気にならないんですがね・・・・

「崇徳院」で熊さんの最初の人探しのやり方があまりにも・・・・でしょ?
おかみさんももっと早く言えば良いのにね。

「らくだ」の季節は本当は何時なんだろうと思います。
権太楼師や市馬師は春としていますが、最後で六部が酔っ払って道端で寝ていますが、
春先じゃ寒くて無理だと思うんですよね。
かと言って夏にふぐを食べるかどうか?
昔は味噌仕立てで汁物や鍋で食べていましたからなおさらです。

「時うどん」と「時そば」は一見同じ噺の上方バージョンと江戸バージョンと思われていますが、
私は似ているけどかなり違う噺だと思います。
「時うどん」はうどんを食べる時の仕草や相方をじらしたりして二人の様子を楽しむ処に力が入れられて
いますが、「時そば」は後半のマヌケな奴に焦点があてられています。

「ちりとてちん」と「酢豆腐」も全く違う噺だと思いますね。
なぜ同じ噺として分類するのか?

他にもありますが、今日はこの辺で・・・


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浅草演芸ホール4月下席前半5日目

先日、また新聞屋が浅草の招待券を持ってきまして、この月末にですよ。
5月ぶんじゃありません4月分。
どうやら、何処も貰い手が無いので持ってきたみたいです。
どうも契約延長のネタに使うつもりの様です。
そっちは妻に任せて、券は貰いました。
で、昨日早速行きました。だって休日だけどTV点けるとスーちゃんの葬儀の事ばかりなんですよね。
見てましたケドあまりにも悲しいので、出かけて仕舞いました。
これで今月は上席、中席、下席と行きましたね。(^^)
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丁度、夜席が始まった処でした。
鯉斗さんが「芝居の喧嘩」でしたが、この噺は彼には合わないなぁと感じましたね。
それとも稽古が足りないのか、グデグデでした。
続いてマグナム小林さん。
彼はその昔談志師匠の弟子で立川小談林と言いましたね。
お次は神田紅先生登場。「まってました」の声が掛かります。演目は「お江様」
小文治師は「不動坊」何処で切るのかと思っていたら、風呂の処でした。
こんな演目も寄席で掛かるんですね。
次は宮田章司さんでしたが、ここで私の隣に座っていた男が後ろの年配者と喧嘩を始めそうになりまして、
いい迷惑。あまり続く様なら実力行使に出ようかとも思いましたが
こちらの堪忍袋が破裂する寸前で静まりました。
最も二人ともこちらのただならぬ気配を感じた様ですが。(^^)
騒ぐなら表でやって欲しいものです。

それから遊喜さんが登場。以前より良くなってきましたね。
噺にメリハリが効いてきました。
演目は「看板のピン」。次が鯉昇師の代演で歌春師でいつものマクラを長々と振った後に「垂乳根」
仲入りは栄輔師の代演で何と茶楽師匠。
嬉しいなんてもんじゃありません。丁度聴きたかったんですよ。(^^)
演目は得意の「宮戸川」でした。
途中で出るより時間があるので、じっくりと演じていました。
やっぱりいいですねえ〜(^^)
仲入り後のくいつきは平治師で「饅頭怖い」でした。声が大きくてよく響きます。
元気イッパイの高座で、元気を分けて貰いました。
ここで帰宅。何と言っても茶楽師が聴けただけでも儲け物でした。
それから平治師は苦手だったのですが、今日見て改めて見直しました。

それから、例のおじさんは今日も居ましたW
こないだも居ましたね。最も何時もの席が座られていたので、一番前の右端に座ってました。(^^)

「東京かわら版」5月号を読んで

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いきなり女性の写真を載せて、写真は加藤夏希さんです。
「東京かわら版」5月号の「落語と私」のコーナーに登場です。(^^)
トークの話術を磨く為に落語を聴き始めたそうです。
なんでも月に4回は見に行くとか。都内の定席は全て廻ったとか。凄いぃぃぃ!
ワタシなんて新しくなってから池袋行ってないのに・・・・まけた!

で、今ではすっかり落語のとりこだそうです。
喬太郎師を喬太郎先生と呼び、弟子入りしたいと願っているそうです。
喬太郎師匠、嬉しい悲鳴ですかねww

インタビューは小円歌姐さんで、入門の経緯を詳しく語っています。
姐さんも五十路に入られたんえすねえ・・・・・・ワタシも年取るわけですね。(^^)
koenka

あと気になった記事は立川流の志ら乃さんで、いよいよ真打昇進試験をやるそうですね。楽しみですね。

ザッツ・ネタテイメントは「お直し」、もちろん志ん生師匠の十八番です。
稲田和浩氏は志ん生師が芸術祭賞を受賞したのはお上が粋だったのか、
志ん生師の芸が有無を言わさぬ位凄かったのかと書いてますがね(^^)
羅生門河岸の説明からお直しの説明まで丁寧です。
二百文が今の五千円位だとかね。
さらに、志ん生師のある録音で、
師匠がマクラで吉原は平賀源内が作ったと言っているのだが、
評論家の誰一人としてその事を言ったヤツは居ないと。
さらに、そんな無粋な事を言うヤツは落語を語る資格は無いと(笑、
「志ん生が言う事だから皆分かってる。それでいいんだ!」と平岡正明氏は言ったそうです。さすが・・・(^^)続きを読む
 
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