7d7466f6『二人癖』
今日はこの噺です。別名「のめる」ですね。

【原話】
1701年の「百登瓢箪」の「癖はなおらぬ」です。

【ストーリー】
 人の顔を見ると、「つまらねぇ、つまらねぇ」と愚痴をこぼす癖がある熊さん。友達の八五郎から、その癖はやめた良いと忠告されます。ところがその八五郎には、何かあると、すぐに「一杯呑める」と言う癖があるのです。そこで、お互いに悪い癖を止めようと言う事になり、癖を出した方は、罰金として五十銭払う事になります。言い出しっぺの八五郎は、何とか、熊さんに「つまらねぇ」と言わせたくて、隠居の所へ相談に来ます。
それを聞いた隠居は知恵を八五郎授けます。果たして……。


【演者】
昔から色々な噺家さんが演じています。個人的には十代目馬生師が好きですね
円生師が「軽い噺で、二つ目程度が演る噺」と述べていますが、なかなかどうして、昭和初期から戦後ではその円生のほか、八代目柳枝師、ら多くの大看板が手掛けていて、現在もよく高座に掛けられます。

【注目点】
東京では、大阪の型で演じた、明治29年3月の三代目小さん師の速記があり、
同時代の三遊派の四代目円喬師も得意でした。SP版が残っていますね。
サゲは、円喬だけは変わっていて、
「一本歯の下駄を頼みに行くんだ」
「一本歯の下駄なら、(前に)のめるだろう」
「今ので差っ引きだ」
というものです。現在は、これを使う演者はないでしょうね。

『ネタ』
噺の後半では、隠居に教えられた八五郎が所沢の藤吉さんの考えた詰将棋が登場します。これ絶対に詰むことが出来ないのですが、そのあたりも面白いです。