02301_1401286_03普段は落語の噺を紹介しているのですが、最近噺がついている感じなので、少し休ませて頂き、その間落語初心者の方の為の個人的偏見に満ちたガイドみたいなものを書いて見たいと思います。

 まず、ここで紹介された噺を聴きたいと思ったらどうすれば良いか?
 生でなければ、図書館に行ってDVDなりCDを借りて見たり聴いたりする事ですね。ここで注意なのは志ん朝師も生前言っていて談志師も語っていたのですが、落語の映像はつまらない。という事ですね。志ん朝師などは「生が一番。次が音だけで聴く事」とはっきり語っていました。「映像は駄目」とも付け加えていました。恐らく想像力を奪うからだと個人的には思います。
 談志師も「テレビの落語はどうしてつまらないのか」と色々と工夫されています。まあ、映像を録画する時はカメラを数台用意するのでしょうが、その切替に落語を判ってないディレクターが担当すると悲惨なものになります。正直、今のNHKはかなり落ちていますね。昔のアーカイブの方が質が高いです。
 そこに行くとTBSの「落語研究会」はかなり水準が高いですね。かっては解説も榎本滋民先生が担当していたので、よかったです。
 それも面倒くさいと思う方はyoutubeやニコニコ動画で落語を聴いてください。私や藪先生が上げた落語動画が沢山あります。未だ削除されていないものもかなりありますので楽しめます。

 ここまでは安直な楽しみ方ですね。まあ、テレビやラジオの落語番組を録画録音してそれを楽しむという方法もあります。
 でもね、地方の方ならいざ知らず、東京近郊に住んでいらっしゃる方なら、たまには寄席に行きましょうよ。何と言っても生が一番ですよ。
 という訳で寄席の紹介です。都内には寄席と呼ばれるものが四席あります。四席を落語協会と落語芸術協会が10日間交代で興行(芝居)して行きます。
 それでは順番に解説して行きましょう。

・上野 鈴本演芸場
 http://www.rakugo.or.jp/
 上野の中央通りにある寄席で、「寄席の歌舞伎座」と呼ぶ人もいます。昼夜入れ替えですね。ここは落語協会のみの出演となります。以前は芸協も出ていたのですが、今は出演していません。理由は私のブログを検索すると出て来ます。

・新宿 末広亭
 http://www.suehirotei.com/
 新宿三丁目にある寄席で昼夜入れ替え無しです。入れ替えが無いという事は午前11時半の昼の部の前座さんから夜席のトリの師匠までずっと居られます。体力が要ります。私も若い頃は数度やりました。かなりキツイです(色々な意味で)

・浅草演芸ホール
 https://www.asakusaengei.com/
 浅草の六区にある寄席です。一階は落語定席ですが三階は東洋館と言って色物の寄席になっています。ここも昼夜入れ替え無しです。

・池袋演芸場
 http://www.ike-en.com/
 池袋西口の駅前にあります。建て替えてからはビルの地下になりました。音響効果を高める為に寄席の地下に大きな壷みたいなものが埋まっています。寄席としては一番小さいですね。それだけに演者が近くなので出演者は気を抜けません。ここも基本は昼夜入れ替え無しですが、下席の夜は日替わりになるのでこの時は出来ません。

 ちなみに、1日から10日が上席
      11日から20日が中席
      21日から30日が下席 と呼びます。
 出演者のチェックは各協会のHPか寄席のHPを参照してください。
 立川流や圓楽一門会の噺家さんは基本この寄席の定席には出られません(一部例外あり)圓楽一門会は「両国寄席」や「上野広小路寄席」などに出演しています。これらは通常は定席とは区別されています。ここに立川流の噺家さんも出ます。

 それらとは別に国立演芸場というものがあります。
 https://www.ntj.jac.go.jp/engei.html
 ここは国が運営する寄席です。興行は基本昼席だけでしかも上席と中席のみです。それぞれ落語協会と芸術協会が番組を組みます。

 寄席にはそれぞれ特徴があり、出演者が多いのが末広亭と浅草で、鈴本は仲入りとトリにはたっぷりと時間を取ります。
 池袋は出演者が少ないので一席の時間が比較的長いのが特徴です。ゆっくりと聴きたかったらここですね。常連が多いのも特徴ですね。

 寄席は落語会と違って演目を言いません。高座に上がるまで噺家も何を演じるか決めていないのです。しかもかなりの演者が終わっても演目を言いません。そこは注意してください。
 
 それと神田の藪蕎麦の近くに連雀亭とう寄席があります。席も四十席に満たない小さな席ですが、ここは東京の4協会の二つ目さんが出演します。たまに真打も出ますが基本は二つ目専用の寄席です。値段も安く500円から楽しめます。
https://ameblo.jp/renjaku-tei/

 さあ皆さんもお近くの寄席に出かけましょう!

 という訳で次回があれば続きを書きます。