rakugo_bakemono_tsukai yahooブログの方が事実上終了致しました。これからはこのブロ一本で頑張ろうと思います。どうか宜しくお願い致します。
 と言う訳で今日はこの噺です。

『化け物使い』
 この噺が秋の噺とは余り思えませんが、化け物の正体が狸なので秋に取り上げました。
 昨年は夏に取り上げていますね。しかもタイトルが間違ってるという(笑
【原話】
 実は大正時代に作られた新作落語です。と通説となっていますが個人的には今村信雄さんの作ではないかと睨んでおります。

【ストーリー】
人使いの荒いご隠居がいて、次々と奉公人を雇うが、三日も経たずに「暇をもらいたい、こう人使いが荒くちゃ辛抱なりかねます」と辞めてしまう。ところが、新しい奉公人の杢助は、なんなく言い付けをこなし、三年も勤めたが、ご隠居が新しい家を買って引っ越すことになったとき、化け物が出るという噂を恐れて、辞めてしまった。
 引っ越しをした最初の晩、食事の後に一つ目小僧が出たが、ご隠居は、皿を洗え、布団を敷け、肩を叩けとこき使った。二日目の夜は大入道が出たので、屋根の手入れをさせた。
三日目は女ののっぺらぼうが出ると、繕い物をさせた。さて、四日目は何が出るかと待っていると、大きな狸が出て来た。
「何だい、今まで化け物は、お前の仕業か?」
 と問うと、そうだと頷く。
「何の用だ」
 と聞くと
「お暇をもらいたい」
「どうして」
「こんなに化け物使いが荒くちゃ辛抱なりかねます」

【演者】
古くは四代目小さん、七代目可楽、そして三木助師や正蔵師、志ん生師が演じました。
個人的には志ん朝師の噺が耳に残っています。

【注目点】
三木助師は可楽師の型を踏襲したそうです。
それと千束屋は葭町にあった桂庵で当時はかなり有名でした。「百川」にも出て来ますね
『能書』
三木助師は盛り沢山の内容をコンパクトにまとめています。
杢蔵さんが三年会働くのを、賭けをしたからだと演じる人がいますが、
なんか興ざめですよね。ここは杢蔵さんの心意気を買いたいです。
三木助師は床屋の親方とのやり取りを通して、
杢蔵さんの身辺も出しています。

志ん朝師や彦六師が演じると、隠居さんが人使いが荒いのが
笑いに繋がっていますが、三木助師だとホントにこの人は
人使いが荒い!と感じて現実味が増して来ます。

『ネタ』
志ん生師は凄いですね、
噺の展開が他の方とは段違いです。息子の志ん朝師のも私は最高に面白いと思ってたのですが、
志ん生師の音源を聴いたらぶっ飛びました。
それぐらい常識を破ってくれました……ホント凄いです