4765753f『小言念仏』
今日はこの噺です。

【原話】
源話は不明で、上方落語で「淀川」や「宗論」の枕に使われていたものが「世帯念仏」となりこれを、明治の頃に東京に移したものですが詳しいことは判っていません。

【ストーリー】
毎朝念仏を日課としている爺さんは、信心深いがすぐ小言をいってしまう性格です。
その日も朝早くから念仏を唱えていますが、、家人の動きが気になります。
すると、「なむあみだぶ、なむあぶだぶ、おばあさん仏壇そうじしなくちゃいけないよ。なむあみだぶ、なむあみだぶ…」と我慢できず小言をいってしまう。
そうなると、もう止まらなくなってしまい「なみあみだぶつ」の間に小言を入れる有様です。
子供を起こさないと学校に間に合わない、やかんのお湯が沸騰している、ご飯のこげたにおいがする、
赤ん坊が這ってきたら念仏の合間に「バァ。」、

様子がおかしいから家のものに見ておくような等思った小言を全ていってしまいます。
それから、家人が味噌汁の具を聞いてきたので、どじょう屋が家の前を通ったので、これに決め、大声で呼び止めます。
「鍋に酒ェ入れなさいとか、暴れてるか?蓋取ってみな、腹だしてくたばりゃあがった!?」
「ナムアミダブ、ナマンダブ、ざまァみゃがれ」

【演者】
古くは三代目金馬師が有名ですね。現役では小三治師ですが亡くなった喜多八師もよく高座に掛けていました。

【注目点】
小三治師は三升家勝太郎師から教わったそうです。淡々とした感じが良かったそうです。

『能書』
どじょうは当時、鰻にくらべて安価で、精のつくものとして、江戸時代は八つ目うなぎとともに好まれたそうです。
よく、やるのは、味噌汁等で茹でる時に豆腐を鍋に入れておいて、どじょうを入れて火に掛けると、暑さでどじょうが皆豆腐に首を突っ込んで煮上がる。と言う方法ですね。

『ネタ』
念仏は本当なら心に仏の姿を思い浮かべて唱えるのが本当だそうです。