第二回目の寄席案内は東京の西の西に住む落語ファンなら殆どの方が訪れる新宿末広亭です。
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歴史
本来は広の字は旧字の廣を使うので正式には「末廣亭」と書きます。
明治の頃より今の場所とは違いますが浪曲の寄席で同じ名前の寄席がありましたが、新宿の大火で焼け、そして戦火に会い、そのまま復興することが出来ませんでした。
戦後、戦前に下谷の竹町で寄席・六三亭を経営した経験があった北村銀太郎が当時の落語界の重鎮であった柳亭左楽(5代目)のすすめで昭和21年(1946年)3月に再建しました。
北村氏によると、戦争中から程度の良い木材を押さえてあったので、それを使ったそうです。かなり本格的な建築だったので、基本的な構造は今も創建当時のままです。
平成15年(2003年)9月には改装工事を行い、椅子席を150席から117席にしてスペースをゆったりさせました。トイレも近代的になり、快適に鑑賞できる環境が整備されました。

戦後の演芸ブームの頃(昭和30年代〜40年代の前半)は毎日人が入り切らない程の活況を呈しました。特に日曜日にNET(テレビ朝日)で放送されていた「末広珍芸シリーズ」は爆発的な人気で、それに登場する噺家は人気噺家になりました。
「お笑い七福神」のコーナーが人気で、春風亭柳朝、柳家小せん、春風亭柳昇、三遊亭小圓馬、三笑亭夢楽、春風亭柳好、金原亭馬の助、等で司会には桂米丸や福富太郎 等があたっていました。

料金

一般 3,000円
シニア(65歳以上)2,700円
学生(中学生以上)2,500円
友の会会員(優待会員)2,500円
障害者割引(障害の種別無く)2,500円(手帳提示の事)
小学生 2,200円

年会費1万円で「末廣亭友の会」の会員になることができ、各種優待制度が設けられています。その他に団体割引などあります。

月を10ずつに分け、1〜10日を上席、11〜20日を中席、21〜30日を下席と呼び。10日交代で落語協会と落語芸術協会が交代で芝居(興行のこと)を行っています。これを通常「定席」と呼びます。

それ以外の「五代目圓楽一門会」「落語立川流」の噺家さんは基本的には出演出来ません。ただ、31日の「余一会」(よいちかい)は貸し切りになるので、主催者にもよりますが、この二つの会の噺家さんも登場することがあります。

子供の頃に父親にネダって連れて行って貰いました。恐らく記憶の上では自分の初の寄席体験でした。(親に言わせるとその前にアチコチ連れて行ってるとの事でした)
もう、凄く興奮しましたね。なんせ当時テレビで出ていた噺家や芸人がそのまま目の前で芸を披露しているという……談志師も著作で「ちょっとした宝塚みたいだった」と書いていますが、この気持ちは本当に良く判りました。恐らくこの体験が元で益々落語にはまって行く事になったと思います。

改装後も行きましたが座席が広くなり、通路も広くなったので本当に見やすくなっています。外観が如何にも寄席そのものと言う感じもあり、寄席が初めての方にも向いてると思います。
演芸の時間ですが出演者が多いのが特徴のため、一人あたりの時間がそう多くはありません。15〜20分ほどです。
噺をじっくり楽しむのは中入りとトリの噺家さんの時ですね。それ以外は短めの噺や漫談が多いです。でも、それも寄席を楽しむには相応しいと思います。

アクセス

都営新宿線新宿三丁目駅(C4出口)より徒歩1分
東京メトロ副都心線・丸ノ内線の同駅からも行くことができる。
都バス新宿追分、新宿伊勢丹前より徒歩1分
新宿駅、西武新宿駅から徒歩7分