gyokei001今日は「御慶」です。
今日は今年の最後なので、それにふさわしい噺「御慶」です。

 富に凝っている八五郎が年の瀬に梯子の上に鶴が止まっている夢を見たので、鶴一八四五番の札を買おうとして、女房の着物を脱がして質に入れて買いに行ったが売り切れだった。
 帰り道で易者に見て貰うと梯子は下から上に昇るものだから、八四五ではなく逆に鶴一四五八番を買いなさいと教えられる。
 買って見るとなんとこれが千両の大当たり。現金だと二百両割引かれるが二月までは待てないので、その場で八百両を身に着けて家に戻った。
 たまっていた店賃を払って、正月には裃を着て年始回りに出掛けることにした。長い口上は覚えられないので、短い年始の言葉を大家に教えてもらった。「おめでとうございます」には「御慶」と答え「どうぞお上がりなさい」と誘われたら「永日」と断る。
 正月になって、得意になって行く先々で御慶と永日の挨拶を続けるが、辰っつあんが外出から帰って来たところで「御慶」と言ったら「なんと言ったか分からねぇ」と言われ
「ぎょけぇったんだ」「恵方参りの帰りだ」

暮れから正月にかけて話が通じているのはこの噺だけですね。
それだけ珍しいとも言えます。
但し、思った程高座には掛けられない噺だそうで、噺家さんいわく「儲からない噺」だそうです。
CD等では小さん師や志ん朝師が有名でいい出来ですが、私は断然この噺は小さん師だと思っています。
なんたって、最後の「御慶」三連発が可笑しいです。
個人的には小さん師のくすぐりでも屈指だと思います。

富くじが二ヶ月待てば全額貰えたと噺の中では言ってますが、実際は寄付金を取られ、次回の富くじを大量に買わされ、2〜3割は減らされたそうです。世の中旨い話はそうは無いと言う事ですね。
小さん師で聴いて下さい

1915年 - 2002年本名、小林 盛夫 、出囃子は、序の舞1933年 4代目柳家小さんに入門、栗之助。
1947年 - 真打昇進し9代目小三治を襲名、1950年5代目柳家小さんを襲名、1995年人間国宝認定。
2002年(平成14年) - 5月16日心不全のため死去。87歳没。従五位を贈られる