1005今日は肩のこらない艶笑噺です。
「熊の皮」という噺で、他愛の無い噺ですね。

女房の尻に敷かれっぱなしの亭主が仕事から帰ってくると、早速水を汲めだとか、洗濯をしろだとか、あれこれと言いつけられる。
用事を済ませ、ご飯代わりに出されたのはお赤飯。何でも近所の医者からもらったそうで、食べたら今度はそのお礼に行ってくれと言われてしまう。
そこで女房からお礼の文句を習うも、亭主は相変わらず要領を得ない。
やっとのことで教わって、最後に「あたし(女房)がよろしく」というのを忘れずにと念を押されるも、いざ、医者の家を訪れると何とかお礼は済ませられたが、最後のひと言を忘れてしまった。
そこに出てきたのが熊の皮の敷物で、「敷物とは何です?」などと尋ねると、詳細な返事が返ってきた。
その熊の皮を撫でていると、やっとのことで女房の頼まれごとを思い出す・・・・「あっ、先生、女房がよろしく申しました」

落語に出てくる夫婦というと、大抵、亭主はだらしがなくて、その反対に女房がしっかりしているというのが相場なのですが、この夫婦もその例に漏れません。
出掛ける時に「忘れそうになったら、向こう脛の毛を引っ張れ。痛いと感じたら、思い出すだろう」と女房に言われ、医者の家にやって来て、敷物の熊の毛を引っ張って、「あ、女房がよろしく」といってサゲる演じ方もあります。
動画は遊雀さんで、池袋での高座の様子です。遊雀さんは割合あっさりとやってますが、やりかたでどうにでもなる噺です。今日は本当の動画で、私も動画の加工くらい出来る処を・・・・