09-06-22b

今日は「女給の文」別題「ラブレター」です。

ある男にラブレターが来るのですが、悪友が無理に取り上げて、読み上げるのですが
、書いてる文字がひどいのか、読み取る能力がないのか間違い続きで、
「あなたはあたしの彼氏だわ」を「あなたは畑のタニシだわ」などと読むしまつ。
その度にちゃんと書いてある事を言い直すのですが、
凄いのはこの間違って読む悪友の才能が凄い!
何処をどうやったら読めるのか?と思う事の連続です。

桂平治師によると、作は十代目文治師の父親で、初代柳家蝠丸師匠の作だそうです。
今から15年くらい前、文治師匠が「今年でウチの親父の著作権がなくなるんだよ」と言っていたそうです。
と言う事はそれまでの師匠方はこの噺を演じる時に著作権料を払っていたのでしょうかね?
歌と同じ様に噺にも著作権がある事は知ってましたが、新しい噺だけの事だと思っていました。
ちょっと驚きました。おそらくは、実際に高座に掛ける時は文治師に稽古をつけて貰うか許可を貰っていたのでしようね。

その文治師や四代目痴楽師でよく聴きましたね。
この前は五代目小せん師が「女給の文」として古い型で演じてましたね。
何だかあの方に合っていましたね。
談志師も録音を残していますね。

追伸・・・未確認情報ながら、桂三枝師が師匠の名前”文枝”を来年襲名すると言う情報が飛び込んできました。
事実なら驚き!
動画は四代目痴楽師で、後に「隅田川」も入っています。