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今日は「南瓜屋」です。
ご存じ与太郎噺で、大阪の「みかん屋」を、四代目柳家小さんが大正初年に東京に移植しました。
小さんも当初は「みかん屋」でしたが、第一次落語研究会で、売り物を唐茄子に変えました。
「みかん屋」で与太郎が「今年のみかんは唐茄子のように大きい」と言うくすぐりがあり、また当時の大看板・初代三遊亭円右が人情噺の「唐茄子屋政談」を得意にしていたこともあり、洒落で変えてみたとの事です。

 与太郎が二十歳を過ぎてもブラブラしているのはいけないと、叔父さんが商売物の天秤を貸し、南瓜を与えて売って来いと言います。
「大きいのが十三銭、小さいのが十二銭、これは元だ、売る時には上を見ろ」
「分かった上を見る」と出掛けて行きます。
袋小路で、天秤が引っ掛かって回れなくなった時に
「天秤を外して体だけ回せ」 
と注意してくれた人が出てきます。そのおかげで回れるのですが、
その人の世話で上を見ている間に全部売れたのですが、元値で売って仕舞います。 
帰ってから叔父さんに「馬鹿野郎、上を見ろとは、掛け値をしろってことだ。
掛け値ができねぇで女房子を養えねぇだろう、もう一度行って来い」
で、さっきの路地に戻るのですが・・・・・

さてうまく売れるかどうか、続きは・・・動画で。



小さん師、小三治師、市馬師とありますが、
このなっかしい師匠で