今日は「唐茄子屋政談」です。
冬の「文七元結」に並ぶ夏の人気人情噺ですね。
私も好きです。
圓生師の録音を聴いて好きな噺でしたが、志ん朝師で聴いて「いいなぁ〜」と感じましたね。
噺の雰囲気が志ん朝師に合ってましたね。
暑い夏の炎天下の噺ですので少し早いのですがね。(^^)
あらすじは・・・遊びが過ぎた若旦那の徳さん、親戚の注意を聞かずに勘当になります。
「お天道様と米のメシは付いて廻る」とうそぶき家を飛び出しますが、どこも相手にしてもらえません。
思い余って身投げをしようとするところを本所の叔父さんに助けられます。
改心して働く決心をした徳さんでしたが・・・・
物売りに慣れない徳若旦那の代わりに唐茄子を売ってくれる貴徳なおわ兄さんが現れるのですが、
その兄弟分の親友が金のない時に食べたのが「唐茄子の安倍川」で、これはかって調べました。
すると、今はそんな食べ方はしないですが、かって南瓜を煮てきな粉をまぶして食べたそうです。
砂糖が貴重な時代の食べ方だったそうです。
志ん生師匠は最後まで行かずに浅草田甫で売り声の稽古のくだりで切る事が多かったそうですが、
最後まで演じた録音も残っています。
この噺の最後で、誓願寺店での事件でおかみさんが首をくくるのですが、最近は助かる事が多いですが、
私は助からないか、圓生師のようにどうなるか判らない方が、善行の難しさという意味でも、その方が良いと思います。
これには色々な意見があるでしょうね・・・
政談といいますが、最初からこの部分は無いようです。
だから単に「唐茄子屋」という噺家さんもいますね。
動画は志ん朝師と云いたい処ですが圓生師で。
噺を聴けばわかる?
はい、おっしゃるとおりですwww
このネタは良いですよね。
叔父さんがなんだかんだ小言を言いながら、徳さんのことを気にかけているのが伺えたり。
徳さんが唐茄子の重さに耐えかねていたのを気にかけて代わりに長屋の連中に売ってやる奴がいたり。
徳さんが慣れない様子で天秤を担ぐ所作も楽しい。
噺の後半はそういう聴かせ所、見せどころがちょっと少ないのかな?