kasago001

雨が三日も降ると・・・・・段々憂鬱になってきて、退屈で退屈でならねえ〜「ふあ〜」と欠伸がでます。
と言う訳で、今日は「笠碁」ですね。
秋の噺だと権太楼師は言っていますが、いいですよね。(^^)
五代目小さん師が絶品と言われていますが、馬生師もいいですよ〜

噺自体に不思議なところはありませんね、
大店の旦那が二人(小さん師は旦那と出入りの職人)、店は番頭に任せておりますので充分に暇ですね。
むしろ暇を持て余しているという贅沢な身分です。
二人とも碁が好きですが腕前の方はへぼ。碁会所などに行ってもへぼすぎて勝負になりません。
こうゆうモノは双方がほどほどに力量が合わないと面白いものではないです。
勝ったり負けたりがいいんですね。
よせば良いのに待った無しで始めたからおかしくなりまして、終いには喧嘩にまでなってしまうと言う・・・・
さてどうなりますか・・・なんですが、これからが面白いんですね。

これは本で読んだ事ですが、志ん生師匠も将棋が大好きで弟子を相手にやっていたそうですが、負けるのが大嫌いな上に腕前はへぼの部類にります。弟子にいい手を打たれて負けそうになってくると、待ったをするわけです。その一手を待ったする程度ならまだよいのですが、師匠の場合は自分が有利な状態になるまで何手でも戻すそうなのです。
これには弟子もしょうがないわけでして、師匠を勝たせてやるとご機嫌だったとのことです。

まあ勝負事となると男は子供になってしまうと言う事ですね。
この噺の眼目は、雨の中を店の前をいったり来たりしている相方を、店の奥で追っている旦那の目線と表情ですかね。
後は、小さん師で良いのは、最後の二人仲直りして囲碁を差し始める迄、
ほとんど旦那、は視線を上げませんね。その表情がとても良いです。
で、動画はこれ