202092a6.jpg上方落語に疎い私でもその存在はかなり前から知っていました。
90年代に入ると東京の落語ファンの間でも認知される事となり、
米朝落語の後継者と言われました。

私の様な東京落語のファンからすると、
上方落語は慣れるまで少々時間が掛かります、
それまではある種の違和感を感じながら噺を聞いて、
慣れると噺の中に入って行きます。
その動作が、米朝師や吉朝師には無く、すんなりと入って行けました。
東京でもそのまま通用する噺家さんだったと思います。

全国的な人気を誇った枝雀師は実は東京の古くからの古典落語ファン
には拒否反応が強いのも事実です。
知り合いの落好きも未だに「枝雀は漫画」と言いますw
そんなうるさ型ファンもが注目をしていたのが吉朝師でした。
生きていれば、師匠米朝師をも超える可能性があっただけに、
何とも、惜しかったです・・・・

先日、最後の高座となった「弱法師」の音源を戴きまして、
聞いて改めてそう感じましたね。
かすれぎみの声の高座ですが、気迫が物凄く伝わってきます。
凄い高座ですね。

11月の命日あたりにうpします。